中越戦争ですが、日本では鄧小平がベトナムを「懲罰する」と称して始めた戦争だと知られています。戦争は約1か月と限定的ではありましたが、戦後、ベトナム北部各省は中国に対する「国防」が最優先事項となり、経済発展に必要な投資が滞るなど大きな影響がありました。 フランスやアメリカと戦ったベトナム戦争とは違う形で尾を引く戦いであり、現在に至ってもベトナム人の心に大きな影を落としています。35周年の記念日を迎えた今、ベトナムでこの戦争がどう語られているか、そして何が語られていないかについて取り上げます。
■建て前「日本とは持久戦だ!」本音「戦争しないのでガタガタ騒ぐな」=環球時報社説の読み方指南■ P1010690 / 大杨 先日、ネットで「環球時報は戦争を煽りまくる三流タブロイド紙」的な言葉を目にしました。確かに愛国心を強調する保守系のポジションで固定読者をつかんでいるメディアですが、ただ想像されているほど単純なメディアじゃありません。特に社説の魔球的ロジックはすばらしい。評論文の試験に採用すると誤答が続出することは間違いなし、です。 ■問題文 テキストとするのは2013年11月29日付の社説「中国が一流の強国となることを日米は邪魔できない」です。まずは冒頭4段落をお読みください。面倒な人は太字部分だけどうぞ。 中国台頭の戦略環境は深刻に悪化したのだろうか?日米が手を組み中国の更なる発展を抑制、中国のさらなる発展を窒息しささえるのだろうか?将来起こるであろう不測の事態に耐える力を中国は十
■国際的慣例とは違う、異常な“中国式防空識別圏”、ルール作りの大ポカが中国自身の首を絞めることに■ B-52 / jabberwock 2013年11月23日、中国が東シナ海に防空識別圏を策定したと発表。日米が強く抗議するなど、新たな緊張の火種となっている。 もっとも防空識別圏とは各国が勝手に制定していいもので、他国の防空識別圏や領空と重複しても特に問題はない。ではなぜこれほどの火種となったのか。その根本には中国の防空識別圏が他国のそれとは異なる、異常な規定を持っているからにほかならない。 ■防空識別圏とはなにか? そもそも防空識別圏とはなにか?多くのメディアが解説記事を出しているが、元航空自衛官・数多久遠氏による解説記事、「中国による尖閣上空への防空識別圏設定の意味と対策」 がわかりやすい。ポイントをまとめると、 ・防空識別圏自体はなんらかの権利を主張するものではない。 ・自国の領空に進
おっさんになったせいか、企業家の成功譚やら商売の苦労話が好きになった。日本の話も面白いのだが、どうにかして法や慣習の裏をかこうと13億人が頭を回転させている中国の話は、より強烈なものが多い。 というわけで、2011年9月29日付南方週末が「ディス・イズ・中国人」という、素晴らしい中国ビジネス話を報じていたのでご紹介したい。タイトルは「“蟹券”疯狂:送礼经济中的商业模式」(熱狂の『蟹券』=贈答経済のビジネスモデル)だ。 「蟹券」という聞き慣れない単語は「上海ガニの引き替えクーポン」を指す。ここ数年、この「蟹券」が大流行。上海ガニは例年9月から12月がシーズンだが、今では蟹業者の多くは、シーズンに入る前のクーポン販売で売り上げを得ているという。 正宗阳澄湖大闸蟹--帮客户拍得一组照片 / kittysara ■クーポン化とグルーポン系サイト 生きた蟹を売る商売からクーポン(業界では「紙蟹」とい
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