平均睡眠時間を上回る、座りっぱなし時間の弊害 「今この瞬間にしていることが、寿命を縮めています」 アップルなど多くのIT企業で働き、経営幹部も務めたニロファー・マーチャントは、プレゼンでこんな風に問題を提議した。今この記事を読む瞬間にしていることとは……多くの方はあてはまるであろう“座る”こと。あるデータによると、人は1日の平均睡眠時間を7.7時間として、それを上回る9.3時間を座って過ごしているという。座っていることによって癌、心臓病、糖尿病などの発症率が高まるという統計もみられるというのだ。 マーチャント氏は、あるとき会議室でのミーティングに都合がつかなかったことから、「犬の散歩の時間に来て欲しい」と言われ、歩きながらミーティングを行った。すると、歩くことで違った世界が見られるような感覚になり、さらには仕事と運動を両立する達成感を味わったという。体を動かすことが大切で、座り続けることは