刑事弁護人の役割について、また真面目な質問を頂いている。 この質問に分かりやすく答えるのが(去年もそうだったが)一番難しい。 しかし、この光市母子殺害事件の弁護人の弁護活動にこれだけ多くの方が怒りを抱かれるのは、やはり刑事弁護人の役割について根本的な誤解があるからと感じる。誤解に基づいた怒りが暴発しているのである。 本当は、テレビに出て弁護士の仕事について説明するのがうまい橋下弁護士らがこういう誤解を解くために説明して下さるといいと思う。橋下弁護士が、弁護人の誠実義務を理解していることは、先日のTV番組の発言ではっきり分かった。醤油のびんを万引きした被告人が「醤油のびんの方が勝手に買い物かごに入ってきたんだ」と言うのをそのまま主張したことがあるが、それも弁護人としては仕方がないことなのだ、などと述べていたから。 だから、橋下弁護士も例の弁護団の報告集会に出てからは弁護団の主張を攻撃しなくな