生きさせろ、とは何とも他人任せのタイトルだ。しかし、そうとしか言えない悲惨な状況に追い込まれた若者たちがいる。 たとえば、ひきこもれる家庭すらなく、漫画喫茶で寝泊まりする若きホームレスたち。子どもを連れて派遣先や請負先の工場を渡り歩く「子連れ請負」たち。彼らに向かって“努力が足りない”と説教するような自己責任論に、著者は激しく反論する。ワーキングプアが増えている背景には、安価で流動性の高い労働者を階層として固定化しようとする経済界の企みがあるのだと。 なぜ、こんなことになったのか。本書で詳しく触れるが、九五年、日経連(※)が明確に宣言したからだ。これからは働く人を三つの階層に分け、多くの人を使い捨ての激安労働力にして、死なない程度のエサで生かそう、と。つまるところ、国内に「奴隷」を作ろうという構想だ。なんのことはない、この状況は十年以上前から用意されていたのである。 (※編注:日本経営者団
この項目では、無業者について説明しています。その他の「ニート」と呼称するものについては「ニート (曖昧さ回避)」をご覧ください。 15~24歳層のニート比率(ILO、2009年以降の最新年度) ニート(イギリス英語: Not in Education, Employment or Training, NEET)は、就学・就労していない、また職業訓練も受けていない若者(15-29)を意味する用語である[1]。そのため経済協力開発機構(OECD)の定義では、労働力人口(若年失業者; 就職活動を行っている)と非労働力人口(就職活動を行っていない)の両者[2]が含まれる[3]。 ほぼ全てのOECD諸国において、ニート率は男性よりも女性のほうが4ポイントほど高い[1]。女性は教育を受けられないリスクが高いため、それが非就学・非就業につながっているとされる[4]。また、年齢層が高いほど子供を持つ可能性
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く