政府は23日、米製薬大手メルク社が開発した新型コロナウイルスの飲み薬「モルヌピラビル」について、大阪、京都両府などオミクロン株の市中感染が確認された地域に重点的に配送する調整に入った。両府と在日米軍の集団感染が判明した沖縄県では、希望者全員に無料検査を実施することも決めた。 【図解】新型コロナウイルス飲み薬のメカニズム 岸田文雄首相は23日、東京都内の講演で、市中感染が相次いだことを受け「感染抑え込み策を強化する。オミクロン株の封じ込めが必要な地域は、不安のある全ての方に無料検査を実施できるようにする」と表明した。別の講演では「危機の時はツーレイト(遅きに失する)、ツースモール(規模が小さ過ぎる)より、拙速、やり過ぎのほうがマシだ」と強調した。 「モルヌピラビル」は24日にも薬事承認される見通しで、政府は承認後ただちに20万回分の配送を始める。取り扱いが容易な飲み薬は感染対策の強化につなが