ブックマーク / www.afcp.jp (6)

  • スペクトラムとグレーゾーン - A Fickle Child Psychiatrist

    当はこの記事のタイトルはカテゴリーとディメンジョンにしたかったのですが、純粋にアクセス数を稼ぐために、上記のタイトルとなってしまいました。先に謝っておきます、ごめんなさい。 それはさておき、昨日ここから始まる連続ツイートをさせていただいたのですが、長くなり読みにくくなってしまったので、若干補いながらブログエントリにまとめようと思います。 流れていくツイートを見ていると思うこと。一つ一つのいわゆる障害特性は小さく、誰にでもあるように見えても、同じ特性が高い頻度、程度で生活に影響したり、複数の特性が重複したりすると、その様相が変わって困り方にも相加、相乗効果が出てくる。— afcp (@afcp_01) 2018年5月5日 そもそもスペクトラムとは 発達障害児者支援の周辺では、連続体、一続きであることを意味する「スペクトラム」という用語がよく使われます。自閉症スペクトラム障害、自閉スペクトラ

    スペクトラムとグレーゾーン - A Fickle Child Psychiatrist
  • 神経発達障害としての冷淡さと非情緒性 〜 Callous unemotional traits をどう考えるか〜 - A Fickle Child Psychiatrist

    この年末になって、今年一度もブログに記事を投稿していないことに気づいて、慌てて記事を書いています。年末年始に読んでいただくにはあまりふさわしくない内容になってしまいましたが、ご容赦いただければと思います。よい気分のまま新年を迎えたい方には、年明けにお読みいただくことをお勧めしたいところです。 冷淡で非情緒的 (Callous unemotional) な子ども達 このエントリをまとめる一つのきっかけとなったのは、年末に American Journal of Psychiatry (AJP) というアメリカの精神医学会の機関紙に掲載された下記の論文です。 The Neurodevelopmental Basis of Early Childhood Disruptive Behavior: Irritable and Callous Phenotypes as Exemplars あえて日

    神経発達障害としての冷淡さと非情緒性 〜 Callous unemotional traits をどう考えるか〜 - A Fickle Child Psychiatrist
    symbioticworm
    symbioticworm 2018/01/03
    “このCU特性は成人のサイコパス特性と連続性があるものと考えられています。またこのCU特性は自閉スペクトラム症の特性と一見似ていますが、異なるものだと考えられています。”
  • 子どものADHDと大人の「ADHD」 —ダニーディンのコホート研究から— - A Fickle Child Psychiatrist

    なかなか衝撃的……なはずなんだけど、あまり違和感のない論文。大人のADHDの大半は子どもの頃ADHDではなかった、と。続報待ち、だがたぶんそうなんじゃないかな。Dunedin のコホート研究から。AJP。 / “Is Adult …” http://t.co/v6Js6KZ4vC— afcp (@afcp_01) 2015, 5月 24 このツイートに対する反響が思ったより大きかったので、ちょっと記事にまとめてみます。 そもそもこの研究は単独でなされたものではなく、大規模な追跡研究の一部として行われています。近年ではその科学的な堅牢性から横断面での研究や回顧的な研究よりも、特定の集団をずっとフォローしていく追跡研究(前向きコホート研究)が重視されるようになっており、各国で大規模な追跡研究が行われています。有名な子どもの大規模コホートとしては、ALSPAC (英国)や グレートスモーキーマウ

    子どものADHDと大人の「ADHD」 —ダニーディンのコホート研究から— - A Fickle Child Psychiatrist
  • 自閉スペクトラム症と統合失調症スペクトラム障害 - A Fickle Child Psychiatrist

    ツイッターに下記の二つのツイートをしたところ思った以上の反響がありました。 このツイートにこんなに反響があるのはちょっと驚き。案外関心のある方が多いんですね。せっかくなので先日の精神神経学会でお話ししたときのシェーマを。自作のものですが、大づかみにはこういう理解でよいかと思ってます。 pic.twitter.com/Vn2X77FYNS— afcp (@afcp_01) June 13, 2016 二つ目のツイートのシェーマはこれまでの議論の歴史的経過を大雑把に示したつもりなのですが、なかなか議論も複雑なところなので、ブログの記事に起こしてみることにしました。 この記事を読む前に大事な注意事項を一つ。当は自閉スペクトラム症も統合失調症のグループの障害も、歴史的には細かく細分化され、ここで紹介している研究もそれぞれ扱っている対象が少しづつ異なっているのですが、読者の方の混乱を避けるために、

    自閉スペクトラム症と統合失調症スペクトラム障害 - A Fickle Child Psychiatrist
  • アメリカにおける自閉症スペクトラム障害を持つ学童の実態調査 - A Fickle Child Psychiatrist

    非常に興味深いレポートが、アメリカのCDC(疾病予防管理センター)から公開されていました。 特別なヘルスケアニードを持つ学齢期の自閉症スペクトラム障害児童の診断歴と治療 Diagnostic History and Treatment of School-aged Children with Autism Spectrum Disorder and Special Health Care Needs アメリカの自閉症スペクトラム障害の現在の姿がよく見て取れる貴重な調査だと思います。これに対応するような日の調査があると、すぐに比較できてよいのですが、これだけ包括的な調査は残念ながらすぐに思い当たりません。 このレポートは National Survey of Children with Special Health Care Needs (NS-CSHCN)という大規模な調査のデータを用い

    アメリカにおける自閉症スペクトラム障害を持つ学童の実態調査 - A Fickle Child Psychiatrist
  • DSM-5 での注意欠如多動性障害(ADHD)の取り扱い - A Fickle Child Psychiatrist

    DSM-5関連記事の第3弾です。今回は注意欠如多動性障害(ADHD)を取り上げてみたいと思います。以前草稿の段階で,下の様な記事を書きました。 DSM-5 DRAFTでの注意欠陥多動性障害の取り扱い 公開された版でどのようになっているか、確認してみました。 まず最大の変更点と言えるのは、分類カテゴリーの移動です。DSM-IV-TR ではADHDは、反抗挑戦性障害や行為障害とともに Disruptive Behavior Disorder (破壊的行動障害)という、なかなかなネーミングのカテゴリーに入っていました。これが DSM-5 では、自閉症スペクトラム障害などと同じ Neurodevelopmental Disorder (神経発達障害)というカテゴリーに入ることになり、日の臨床家にとっては馴染みやすいところに落ち着いたと言えるでしょう。一方で Disruptive Behavior

    DSM-5 での注意欠如多動性障害(ADHD)の取り扱い - A Fickle Child Psychiatrist
  • 1