旧ソビエトの最後の指導者で東西冷戦を終結に導いたミハイル・ゴルバチョフ氏が30日に亡くなりました。91歳でした。 国際社会からは、東西冷戦を終結に導き、核兵器の削減に取り組んだゴルバチョフ氏の死を悼む声が相次いでいる一方、その業績に対してはロシアの市民から批判の声が聞かれるほか、ロシアメディアも比較的冷ややかに伝えています。 「ペレストロイカ」「グラスノスチ」 ゴルバチョフ氏は1931年、ロシア南部のスタブロポリ地方に生まれ、共産党の要職を歴任したあと、1985年に54歳でソビエトの最高指導者にあたる書記長に就任しました。書記長として、ペレストロイカと呼ばれた政治改革や、情報公開を意味するグラスノスチなど、閉鎖的な社会を民主化する政策を進めました。 外交政策でも、欧米諸国などとの対立の緩和を目指す「新思考外交」を掲げ、社会主義圏だった東ヨーロッパ諸国の民主化や東西ドイツの統一を容認したほか
SpotifyやApple Musicなどの音楽ストリーミングサービスは、定額のサブスクリプションに加入すれば大量の音楽が聴き放題というシステムで世界中のユーザーを引きつけており、2021年にはユーザー総数が全世界で5億2390万人に達しました。そんな音楽ストリーミングサービスの台頭について、「古い音楽を聴く人が増えて文化が停滞する」と音楽ライターのテッド・ジョイア氏が主張しています。 The New Numbers on Music Consumption Are Very Ugly https://tedgioia.substack.com/p/the-new-numbers-on-music-consumption ジョイア氏は、テクノロジー業界と同様にエンターテインメント業界にもイノベーションが必要であり、新鮮な才能が絶え間なく現れることで文化は成長すると主張。音楽業界は年間数十億
「最も重要なことはドナルド・トランプから国を守ることだ」 「ドナルド・トランプは危険な人物だ。2度と大統領にすべきではない」 そう公言し、「反トランプ」の象徴とされた共和党の有力議員がアメリカの中間選挙に向けた予備選挙で敗れた。 トランプ前大統領が送り込んだ刺客候補に大差をつけられた惨敗だった。 トランプ氏が主張し続ける選挙不正をデマだと厳しく批判し、民主主義を守ると訴えた議員の敗北は何を意味するのか。 (ワシントン支局 辻浩平) 大差での敗北 共和党 リズ・チェイニー下院議員 あっけない幕切れだった。 秋の中間選挙に向けた野党・共和党の候補者を選ぶ予備選挙。 同じ党内にいながら「反トランプ」の急先鋒ぽうとされた有力議員、リズ・チェイニー氏は、トランプ氏が送り込んだ「刺客候補」に得票数で2倍以上の差をつけられ敗れた。 8月16日に投票が行われたのは「カウボーイ州」の愛称で呼ばれる西部ワイオ
熱帯雨林に走る無数の「ひび割れ」 上空750m超から見ると、その汚れた滑走路は、どこまでも続くかのような熱帯雨林に走る、一筋のひび割れにすぎない。その周囲を取り囲むのは泥だらけの採鉱場であり、そこから川底へと有毒な化学物質が流れ出ている。 この滑走路の所有者は、ブラジル政府である。保健局が付近の村に住む先住民の人々に接触するには、これが唯一の手段だ。ところが、この滑走路を違法採鉱者たちが横取りし、道路のない地域への小型航空機による機材・燃料輸送に利用している。そして、他の航空機が近づくと、滑走路に燃料容器をずらりと並べて着陸不能にするのだ。 「あの滑走路は、今はもう鉱夫たちのものです」。先住民保健局職員のジュニオル・エクラリはそう語る。 鉱夫たちは、付近にさらに4本の滑走路を違法に建設した。ヤノマミ族の土地として保護されていることになっているこの地域に、彼らはあまりにも急激に違法採鉱を拡張
中国最大の健康情報プラットフォームのSNSアカウントが突如停止された。ソーシャルメディアでは以前から、外国企業から資金援助を受けて中国の伝統医学を批判しているとの声が挙がっており、中国では科学や医療の議論がイデオロギーの対立となりつつある。 by Zeyi Yang2022.08.25 1 3 中国最大の健康情報プラットフォーム「DXY」のソーシャルメディア・アカウントが8月9日、突如停止に追い込まれた。ウェイボー(微博)の5つのDXYアカウントは「関連する法律と規制」に違反しているとの曖昧な説明で停止され、ウィーチャット(WeChat)とティックトック(TikTok)の国内版「ドウイン(Douyin)」のアカウントも公開が停止された。これらのアカウントのフォロワー数は合計8000万人以上に上る。 なぜ停止されたのか。DXYもソーシャルメディア・プラットフォームも公式には声明を発表してい
商店街に「この店やってんの?」というような店がありますよね。色褪せたマネキンとかおいてある洋品店、いつの時代のものかわからない時計置いてある時計店などなど。 実際市場競争としては、イオンなどの大手流通企業に商店街を負けたと言う話がありますが、外的要因としては確かにその通りとは言え、内部に問題があった事は言うまでもありません。 特に商店街にある「やる気のない店」は内部から商店街を破壊していったとも言えます。高齢化が進むの中で、実際商売が「趣味」となり、「ボケ封じ」になり、最後は「住まい」となったことで、本気の人が商店街に出てこなくなった背景を解説しておきます。 先日も以下の高齢老舗デカ盛り激安店の問題について書きましたが、このようなお店の経済構造は純粋な民間商売とは言い難いのです。過去のいい時代に資産形成し、さらに今や4000万人を超えた年金受給者数、現在の経済モデルだけでないところからお金
ulala フランス在住の著述家 @ulala_go フランスに来て、すごい大変と思ったのは、 隣町に行こうと思うと、すごい距離があること (まあ、オーストラリアとかはもっとあると思うけど。。) これ、最近になって理由がわかったのだけど、 2022-08-27 14:30:14 ulala フランス在住の著述家 @ulala_go 日本は、米を栽培していたから少ない土地で多くの人口をたべさせることができたから農地が少なくすんで、隣町もそこまで遠くない。(まあその前に土地も限られているっていうのもありますが) でも、小麦を栽培している国は、米より効率がよくないから、農地が広く必要でとなり町が遠くなるんです。 2022-08-27 14:30:15 ulala フランス在住の著述家 @ulala_go フランスの農地を町の周りにつくって町を構成してきたってことが書かれたコラムがあって、以前、ツ
ドナルド・トランプの娘イヴァンカの夫で、前米大統領の上級顧問も務めたジャレッド・クシュナーが回想録『歴史を破る──あるホワイトハウス回想録』(未邦訳)を出版した。ユダヤ系アメリカ人でもあるクシュナーの新刊から、米ユダヤ系メディア「フォワード」が、ユダヤ系にまつわる箇所を抜粋して紹介する。 この記事は米大手ユダヤ系報道機関「フォワード」で最初に掲載されたものです。フォワードの無料ニュースレター登録はこちら。 未来の義父との最初の出会い ドナルド・トランプと初めてやりとりをしたのは2007年のことで、それは不穏なものだったとクシュナーは書いている。 クシュナーは当時、自分が買収した週刊紙「ニューヨーク・オブザーバー」の出版社にいた。そのクシュナーに怒りの手紙を書いたのが、不動産王トランプだった。オブザーバーが毎年出す「権力者リスト」の自分の順位が気に入らなかったのだ。
フィンランドの女性たち 「パーティー動画」投稿で連帯を表明 「世界で一番クールな首相」とも言われている、フィンランドのサンナ・マリン首相(36)が、政治スキャンダルに巻き込まれている。 マリン首相が、友人らとハウスパーティーで開放的に踊ったり歌ったりしているプライベート動画が先週流出し、その動画をめぐって、野党側は「首相に相応しくない」行為だとして激しく非難している。 英紙「ガーディアン」によれば、動画の音声にパーティーの参加者がコカイン、もしくはアンフェタミンを示唆する隠語を叫んでいる声が含まれているとの意見がネット上で拡散され、スキャンダルは瞬く間にエスカレートした。 それに伴い、「首相は薬物検査を受けて結果を公表すべきだ」とツイートする野党議員や、「とても深刻な状況だ」などと報じるメディアが相次いだことから、首相が「薬物検査を受けました」と、公に語る事態に発展している。
フジテレビと産経新聞社は19日、両社による合同世論調査で、調査業務の委託先業者が実際には電話していない架空の回答を計上する不正があったと発表した。不正は2019年5月から20年5月までの世論調査計14回で行われ、両社はこの調査結果に基づく放送と記事を全て取り消し、世論調査を当面休止するとした。 発表によると、不正があったのは内閣支持率や支持政党などを問う世論調査。両社は19年5月から、無作為に選んだ電話番号約1000件への調査業務を調査会社「アダムスコミュニケーション」(東京都)に委託していたが、同社は業務の半分を無断で「日本テレネット」(京都市)に再委託していた。日本テレネットは実際には電話していないにもかかわらず、架空の回答を計上していた。不正は各回100件以上、14回で計約2500件に上った。総調査件数の17%が不正で、日本テレネットの現場責任者は「電話オペレーターを確保するのが難し
これはこの研究の著者が、さまざまな高齢国をシミュレーションしてくれたグラフです。灰色のラインが免疫持続期間が3ヶ月の場合です。 赤で囲ってあるのが日本ですが、ここで分析している国々の中で最も多い死亡者数になっています。 日本は超高齢国として知られていますが、極めて厳しい状態です。しかもこの状況がずっと持続する。 エンデミック化した時の介護の現場がどうなるだろうと想像してみて下さい。コンスタントにクラスターが発生するでしょうし、その機会に利用者の人たちにお迎えが来てしまうでしょう。そういうことを繰り返さざるを得ない社会が来ます。 ハイリスクの場とは言え、面会の制限など極端に厳しい感染予防もどこかで諦められると思います。社会としてコロナを皆さんで受け入れることになるので、感染頻度もこれまでよりも高くなります。 命を守りながら進むこともできる——しかし日本では高齢者は予防接種率が非常に高いです。
A day in the life of a Chinese robotaxi driver ハンドル握らぬ「運転手」、 ロボタクシー・ドライバー という仕事 大手テック企業や自動車メーカーは完全自律自動車の実用化に向けてしのぎを削っているが、まだ完全な無人自動車は珍しい。中国・バイドゥの自動運転車部門で19カ月にわたってロボタクシーの「ドライバー」として働く男性が、仕事の内容や自身の今後について語った。 by Zeyi Yang2022.08.15 2 13 リウ・ヤンは現在の仕事を始めた時、再び自分の車を運転するのは難しいだろうと感じた。「気づいたら助手席に乗ってしまうのです。自分で運転している時は、車が勝手にブレーキをかけてくれると思ってしまうでしょう」とリウは言う。リウは北京育ちの33歳。2021年1月に中国の巨大テクノロジー企業であるバイドゥに、ロボタクシー運転手として入社した。
ティックトックなどのソーシャルメディアで活躍するインフルエンサーたちは、プラットフォームの見えないルールや気まぐれに変更されるアルゴリズムと戦っている。SNSのモデレーションについて調査している研究者に聞いた。 by Abby Ohlheiser2022.08.17 6 6 ティックトック(TikTok)で「ジギー・タイラー」という名前で活動しているクリエイターは昨年の夏、「ティックトック・クリエイター・マーケットプレイス(TikTok Creator Marketplace:TCM)」で発見した不穏な問題を告発する動画を投稿した。TCMはスポンサード・コンテンツにお金を出したい企業とクリエイターをつなぐツールだ。タイラーは自身のTCMのプロフィールに、「Black lives matter(ブラック・ライブズ・マター)」や「supporting Black excellence(黒人の卓
過去50年で有名なアメリカの犯罪者の誰かを思い浮かべてみてほしい。その人物は、エリザベス・ロフタス(78)と一戦を交えたことがある可能性が高い。 現在カリフォルニア大学アーバイン校特別教授を務める彼女は、記憶分野を専門とする引く手あまたの心理学者だ。ロフタスはO.J.シンプソン、マイケル・ジャクソン、ギレーヌ・マクスウェル(ジェフリー・エプスタインの共犯者)といった人々の弁護に参加してきた。2022年10月には、性的暴行で告訴されている俳優ケヴィン・スペイシーの裁判に登場する予定だ。 彼女は、記憶の操作を証明し、記憶の可変性を証明してきた。スペイン「エル・パイス」紙が、ロフタスを訪ねた。 記憶は「ウィキペディア」のようなもの ──あなたのキャリアは50年前に始まりましたね。 博士課程を修了後、私は「エピソード記憶」について学び始めました。それは、私たちの日常生活における記憶で、昨日の朝食に
不登校を減らせ! あるNPOの挑戦 靴は貧しさを露呈するから… 子供たちにスニーカーを配ったら“驚きの変化”が起きた
『エクソシスト』のオープニングが現実に 2006年の現地到着当日、ギョベクリ・テペまでお願いしますとタクシーの運転手に告げたときのことを思い出す。 彼はその名を聞いたこともなかった。思い当たることも一つもなかった。いまならこの話は、「パリで『ルーヴル美術館って聞いたことありますか?』って人に聞いたら、ノンって言われた」というのと同じような冗談に聞こえるだろう。 その運転手は何人ものタクシー仲間に聞いて回らねばならず、やっとのことでそのうちの1人が私の行きたい場所を理解してくれた──「町外れの、アラブの村の近くで、ドイツ人たちが掘ってるとこだろ」。 というわけで、先の運転手のタクシーにガタゴト揺られながら私はシャンルウルファを後にし、砂煙のなかへ繰り出した。 やがていちばん遠い丘の頂まで登ると、『エクソシスト』のオープニングのような光景に出くわした。世界から完全に無視されたような場所で、世界
自然の岩盤から彫られた高さ2.4メートルほどの硬直した朱色の男根が十数個、青天井の小部屋に押し込められているのを私は見つめている。 同様に、天然の岩を切り出して彫られた奇妙な頭像(人間か、悪魔か、司祭か、神か?)がこの男根型のトーテムを睨んでおり、あたかも原始のガーゴイルのようだ。その表情は陰鬱で、ほとんどしかめつらだ。 彼、または彼女、あるいは「それ」は、この状況のすべてが気に入らないかのように見える。白日の下で何もかもがむき出しの状態となり、130世紀ぶりにこの娑婆に晒されているということが。 そう、130世紀ぶりなのだ。というのも、トルコ東部、砂煙の舞うハッラーン平原からいま現われ出でんとするこれらの男根、独特の小部屋、そしてカラハン・テペの名で知られるこの不可思議な場所全体は、信じがたいほどに太古の存在なのだ。言い方を換えれば、推定1万1000〜1万3000年前に建造されたものなの
国税庁「酒のしおり」の統計によると、成人1人当たりの酒類消費数量は 1992 年度の 101.8リットルをピークに、2020年度には75.0リットルまで減少している。このように、“日本人のお酒離れ”が進む中、特に若者の日常的な飲酒が減っているようだ。 【写真】お酒を飲まないわけではないが、飲み会の人間関係が面倒に感じる人も 飲酒習慣(週3日以上)のある人は、50~60代男性が約半数を超えているのに対し、20代男性は14.5%。40~50代女性も20%超に飲酒習慣があるのに対し、20代女性は6.5%。上の世代からすれば“日本人のお酒離れ”の正体は“若者のお酒離れ”だと感じることだろう。ではなぜ若い世代はお酒を飲まないのだろうか。
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