リクルートホールディングス(HD)傘下の米インディードが、求職者の職探しから企業の採用管理を一括で手掛ける企業に変革している。人工知能(AI)で求人広告掲載先を自動で選ぶ仕組みを2024年に始めた。電子商取引(EC)のアマゾンのように、売り手と買い手が一つに集う「マーケットプレイス」の求人版をつくる。「会社が急成長しすぎて、展示場に人がいない」。関西に地盤を持つ住宅メーカーの採用担当者は人手不
2024年4月3日、JPモルガン・チェースのリテール銀行部門であるチェース銀行(Chase Bank, N.A.)が、リテールメディアを始めるというリリースを出している。 Chase Launches Chase Media Solutions, a New Digital Media Business, Connecting 80 Million U.S. Consumers with the Brands They Love この「Chase Media Solutions」と名付けられた銀行独自の RMN(リテールメディアネットワーク)は、8,000万人分にも及ぶ同行のアカウントに紐づく購入データに基づいてターゲティングが可能になるらしい。 メディアや広告以外の事業者がリテールメディアによって新規事業を立ち上げる例は多いが、個人の預金やトランザクション(取引)と直接紐づく銀行によるメ
ANAグループで旅行事業を担うANA Xは2024年4月22日、航空便やホテル、レンタカー、目的地での観光体験(アクティビティー)といった旅行商品の新たな予約システムとして「TaaS(Travel as a Service)プラットフォーム」を稼働させたと発表した。 従来の販売の枠組みにとらわれず、顧客が必要とする旅行商品を自由に組み合わせてANAのWebサイトで販売可能にする。取り扱う宿泊施設などのラインアップを増やし、マイレージを中核とするANA経済圏の強化を図る。 同社の旅行事業でこれまで主に使用していた予約システム「adam(アダム)」は、スクラッチで開発し、オンプレミスで稼働させていた。ANA Xの森田将裕旅行事業推進部部長の言を借りれば「自社開発のかなり高額な巨大戦艦」だ。 「1年ほど前から開発してきた」(森田部長)という新予約システムの稼働は、同社にとって単なる老朽化システム
江崎グリコの基幹システムで障害が続いている。物流センターでの出荷業務が一部停止し、看板商品である「カフェオーレ」や「プッチンプリン」など冷蔵商品が出荷できない状態に陥っている。原因は旧基幹システムから独SAPの「SAP S/4HANA」への切り替えに伴うトラブルだ。江崎グリコの開示資料からは、この基幹システム刷新プロジェクトが稼働前から「難産」だったことがうかがい知れる。 費用が215億円から342億円に膨張 江崎グリコの有価証券報告書によると、同社が基幹システムの刷新に着手したのは2019年12月だ。2021年12月期の時点で、完了予定時期を3年後の2022年12月としていた。投資予定額は215億円と、2021年12月期の営業利益193億円を上回る一大プロジェクトだった。このうち、同期末までに118億円を既に支払っていた。 ただプロジェクトはもくろみ通りにはいかず、費用の膨張と延期に見舞
アプリ統合で反転攻勢 「楽天ペイ」の“現在地“は? ポイント経済圏の行方:「ポイント経済圏」定点観測(1/5 ページ) 楽天ポイントという最強のポイントを持つにもかかわらず、リアル店舗での決済ではいまひとつ出遅れ感もあった楽天ペイ。しかし、今回グループが持つ決済手段をすべて集約し、さらにフィンテックサービス全体も統合するスーパーアプリ化を宣言することで、攻勢に出ようとしている。 「圧倒的なオープン戦略が功を奏してきた。次のステージに入っていきたい」。4月18日に開いた会見で、楽天ペイメントの小林重信社長はこう話した。楽天ペイは現在どんな状況にあり、何を目指そうとしているのだろうか? 楽天ペイがアプリ統合、スーパーアプリへ 次のステージに向けて楽天ペイが採った戦略は、楽天グループ各社が持つサービスの統合だ。その先には、楽天証券や楽天銀行など、決済以外の金融サービスとの融合も行う。これまでサー
Webinar [Expert Panel] New Google Shopping Ads Strategies Uncovered Join our live panel discussion tailored for retailers and brands eager to elevate their ecommerce strategy through Google Shopping Ads. Register For Free Webinar Link Building in 2024: What Works, What Doesn’t, and What’s Next? With Michael Johnson, we’ll review what he and his team have learned in the first part of 2024, along wi
武田薬品工業とアステラス製薬、三井住友銀行は22日、革新的な創薬を後押しするための新会社を設立すると発表した。大学や研究機関などが持つ創薬シーズ(タネ)の実用化や、ベンチャー企業の設立などを支援する。2024年半ばに設立する。資本金は約6億円で、出資比率は武田薬品とアステラスがそれぞれ33.4%、三井住友銀が33.2%となる。ライフサイエンスの研究開発拠点「湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南
世界の音楽市場でDXを進めてきたBelieveが日本に上陸した。TuneCoreの親会社でもあるBelieveはフランスに本社を置き、パリのユーロネクストに上場している世界有数のデジタル音楽企業だ。年間1400億円 (8億8000万ユーロ) 以上の売上を持ち、国によっては世界的なメジャー企業に比肩、あるいはそれ以上の売上シェアを達成している。 アジア太平洋地域を統括するシルヴァン・ドランジェ氏にインタビューしたが、今や同社はアーティスト育成とデジタル・マーケティングの専門家へと変貌を遂げ、音楽産業の成長に欠かせない存在になりつつあるのが見えてきた。 (インタビュアー:Musicman編集長 榎本幹朗 取材日:2024年3月13日) シルヴァン・ドランジェ(Sylvain Delange) Believeアジア太平洋地区社長。フランス生まれ。2013年初めにBelieveに入社して以来、アジ
株式会社CARTA HOLDINGS(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:宇佐美 進典、以下 「CARTA HD」)と、株式会社unerry(東京都港区、代表取締役CEO:内山 英俊、以下「unerry」)は、小売/広告/アドテクノロジーの各業界最前線に従事する主要24社とプロジェクトを組成し、主要プレイヤーの洗い出しやカテゴリー検討などの業界分析を重ね、リテールメディアカオスマップ2024年版を作成しましたので公開いたします。 ■カオスマップ作成の背景 リテールメディアとは、店舗を持つ小売事業者およびEC専業小売事業者が運営するメディア(Webサイト・モバイルアプリ・デジタルサイネージなど)、小売が保有するアセット(データ・コンテンツなど)を活用して配信される広告や購買者の調査・分析サービスの総称です。米国での発展をきっかけに、日本市場も急速に成長し、CARTA HDの調査による
みなさんこんにちは。バンドルカードというVisaプリペイドカードサービスを提供している、㈱カンムの@8makiです。今までマニアックなFinTech話を展開してきましたが、もっと裾野の広いことを書いていきますシリーズ。 #1 生活を変えてきたFinTechサービスとその系譜 #2 日本のキャッシュレス決済の歴史 #3 なぜデビットカードが日本で普及しないのか? #4 FinTech事業はBSの勝負 #5 FinTechとは何なのか? #6 リテール金融(キャッシュレス・ネット銀行・ネット証券)の競争環境と経済圏 今までキャッシュレスを中心にFinTechについて書いてきました。ここで初心に戻り、FinTechの定義や意義について触れたいと思います。 FinTech / 金融の定義FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金
モノを購買する場所は「物理的な売り場」だけではなくなった 新しい利益・売上をもたらすのは、新製品/製品のリニューアルといった製品のイノベーションだけではなく、売り方を設計し直す「売り方のイノベーション」という方法もあり、その方法であるショッパー・ベース・デザインを説明してきました。 ここで、前回のコラムで紹介した、サプライチェーン上でショッパーが大きな力を持つ「リテール3.0」時代において、売り方のイノベーションはどのようになってくるのかについて紹介しましょう。 上の図は、「リテール3.0」時代のショッパーの購買行動を描いたものです。初めて商品を発見(この図では広告によって商品を知る)してから実際に購入に至るまで、ショッパーはあらゆるチャネル・メディア・コミュニケーション機会をシームレスに横断して、最も良い商品と価格選択を行うというものです。 この図で表していることはほんの一例に過ぎません
戦略の要諦 経営思想家として大学やコンサルタントとして活躍しているリチャード・P・ルメルト「良い戦略、悪い戦略」の続編。似ている部分もありますが、前著がどちらかというと戦略の良し悪し、というところにフォーカスしていたのに対して、より悪い戦略に陥らない考え方や、より具体的によい戦略をつくる方法、などまで踏み込んでいます。その中で、特に繰り返し出てくるのが、戦略策定と目標設定の違いについてです。 戦略の策定とは、単なる意思決定ではない。意思決定の場合、とりうる行動の選択肢があらかじめリストアップされていて、その中から選ぶことが想定されるが、戦略を立てるときはそうではない。まずは課題の特定から始まる。また戦略策定と目標設定はちがう。戦略は組織が直面する課題から始まるのであって、先に最終到達地点としての目標を設定するのは順序があべこべである。戦略を立てると言いながら実際には目標を立てている人は、誰
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