今年3月、動画サイト大手TikTokはアメリカで18歳未満の1日の利用を1時間以内とするよう変更しました。これは、TikTokなどの動画サイトが若年層のメンタルヘルスに悪影響を与えると批判が高まったためです(米中の政治対立の、批判の矛先がTikTokにこれ以上向かないよう自省せざる得ないという側面もあります)。 若者に人気のSNS・動画アプリは、広告で稼ぐビジネスモデルです。そのため、1秒でも長く広告を見てもらうため、若者の時間を奪い合います。そのため、集中力や興味を引きつける刺激的な動画がどんどんと表示されます。こうした刺激的な動画がアイデンティティーを形成中の、不安定な若者のメンタルヘルスに悪いように作用しているとの問題点をこれまでも指摘され続けてきました。 また、TikTokやYouTubeショートなどのサービスは、短い時間の動画が次から次へと流れてきます。自分で「次、何を見よう」と