日本赤軍の重信房子元最高幹部(77)が16日、京都市東山区で開かれた集会で講演し「新しい気持ちで再出発したい。みんなと一緒に日本と世界を変えていきたい」と話した。オランダのフランス大使館が武装占拠された1974年のハーグ事件で服役し、今年5月に満期出所して以来、公の場で話すのは初。 集会は「第16回反戦・反貧困・反差別共同行動in京都」。重信元最高幹部は終盤に特別ゲストとして登壇した。帽子とマスク姿で「19歳の時から変革の道を歩み、戦いの中で過ちも良いこともあった」と語り、半世紀前に日本赤軍が起こしたイスラエル・テルアビブのロッド(現ベングリオン)空港乱射事件などについて回顧した。 重信元最高幹部は赤軍派幹部だった昭和46年にレバノンに出国後、数々の国際テロを起こしたとされる日本赤軍を結成した。ハーグ事件で国際手配され、平成12年に潜伏していた大阪府内で逮捕。殺人未遂罪などに問われ無罪を主