アルジェリアで1月に起きた人質事件で社員ら17人が犠牲になったプラント建設会社「日揮」は27日午前、横浜市西区の本社で株主総会を開いた。同社によると、議長を務めた竹内敬介会長が冒頭、「セキュリティーを確保しながら引き続き事業に取り組むことが犠牲者の供養になる」と語り、事業を継続していく方針を示したという。 総会には147人の株主が参加したが、報道陣には公開されなかった。遠藤毅広報・IR部長によると、株主の1人から危機管理体制の見直しの中身を問う質問があり、竹内会長は4月から「セキュリティ対策室」を副社長直轄の本部レベルの組織に格上げし、人員や情報収集体制を強化したことを説明したという。 出席した横浜市旭区の無職高嶋進さん(84)は総会後、「会社が立ち直りつつあるのを感じた。経営に問題があるとは思っていなかったので、国益のために頑張り続けてほしい」と語った。東京都内から来た会社員男性(4