医療法人徳洲会グループの公職選挙法違反事件で、創設者の徳田虎雄前理事長(75)が選挙期間中、「病院をつくるには政治力が必要だ」などとグループ幹部らを鼓舞していたことが29日、関係者への取材で分かった。発言内容は鹿児島2区の選挙事務所にグループ病院から派遣された職員にも伝達させ、自らの意志を選挙運動に反映させていた。 関係者によると、衆院選公示後の昨年12月8日、徳洲会は湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)で幹部会議を開催。席上で虎雄氏は「病院をつくるには政治力が必要だ。建設予定地の購入でも、地区で勝てば医師会も文句を言いにくくなるはず」などと指摘したという。 会議で虎雄氏は、直前に公表された平成23年分の政治資金収支報告で全国会議員トップの収入2億5185万円だった次男の徳田毅(たけし)衆院議員(42)についても触れ「(毅氏を)総理大臣にする。自民党を乗っ取らせるため北海道から沖縄まで総動員