チェコのメディアによると、プラハ市警察は28日、国民劇場の壁に落書きしたとして、器物損壊容疑で日本人旅行者の男(26)を逮捕した。国民劇場は同市が歴史遺産に指定しており、刑罰は最高で懲役3年という。男は同日早朝、国民劇場の道路沿いで乗用車の陰に隠れ、スプレーで壁に落書き。一部始終が監視カメラに映し出され、現場に駆け付けた警察官に逮捕された。 地元メディアは、男が壁に絵のようなものを描いている映像を報じた。 報道によると、男はプラハ中心部を流れるブルタバ川の美しさに引かれてプラハを訪れた。川沿いの壁に趣味の落書きをしようと考えたが、寒かったため、川の近くにある国民劇場の壁にしたと供述した。前日の27日には市内の別の場所に落書きしたという。 国民劇場は1881年にオープン、同年火災に遭い、83年に再建された。(共同)