理化学研究所が1日の記者会見で、STAP細胞の論文に改ざんなどがあったと認めたことに対し、海外でも波紋が広がった。科学界の激しい国際競争が「不正」を引き起こしたとの見方の一方、チェック体制の甘さを指摘する声も。論文執筆者として脚光を浴びた小保方晴子氏は「科学界のシンデレラ」の座から転げ落ちたとの辛辣(しんらつ)な報道も見受けられた。 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は今回の問題について、幹細胞研究における競争の激しさを浮き彫りにしたと指摘。「日本のトップクラスの研究機関におけるチェック体制の甘さ」も明らかになったと伝えた。 STAP論文を掲載した科学誌ネイチャーが本拠を置く英国でも、ガーディアンやデーリー・メールといった有力紙がAP通信の記事を引用して電子版に掲載。論文は糖尿病などの治療への可能性を秘めた「画期的な方法」を提示したとみられていたが、研究不正が発表されたと事実関係