女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」の活躍で盛り上がったワールドカップ(W杯)カナダ大会。彼女らのひたむきなプレーや最後まであきらめない姿勢が多くの人の共感を呼んだが、女子サッカーを取り巻く環境は世界的に見ても、決して恵まれているとは言えない。 プロ契約は3分の1以下…労組も危惧する低待遇 大会期間中の7月3日、バンクーバーで開かれた会合で、労働組合「国際プロサッカー選手会」(FIFPro)は男女の均等化を目的とした発議を行うとともに、女子選手の基本的な権利を確立するための援助キャンペーンを展開していく方針を明らかにした。FIFProの調査によると、サッカークラブにフルタイムで所属している女子選手の多くがアマチュアとして扱われており、プロとして扱われるべき世界中の約4500人の女子選手のうち、正式にプロ契約を結んでいるのは約1300人しかいないと推計されるという。 「なでしこジャパン」