選挙権が市場で売買できるようになる――。そんな虚構のニュースを題材に、長崎市の活水女子大で11月、憲法の講義があった。衆院選を機に、学生に選挙や投票について考えてもらうことが狙いだ。あなたの一票、売りますか? 渡辺弘准教授(憲法学)が担当する「日本国憲法」の講義を受ける学生90人はこの日、うそのニュースを伝えるインターネットのサイト「虚構新聞」が11月に配信した「『投票権市場取引』導入 選挙公約に」とのニュースを事前に読みこんできた。選挙権を市場で売買できる制度を、ある政党が衆院選の公約に掲げる方針、との内容だ。 ●売買いけないの?