日本原子力発電が再稼働を目指す東海第2原発(茨城県)で、原子炉内の燃料棒の位置を示すデータが40年以上前から誤っていたことが発覚し、原電に厳しい視線が注がれている。「安全への影響は大きくないが、原電の信頼性への影響は大きい」と規制委の担当者。東海第2は新規制基準への適合性と運転延長の審査中で、さらに工事計画認可なども合わせ今年11月までにすべて合格しなければ「廃炉」の運命。データ誤りの調査には1カ月かかるとしており、厳しさが増した格好だ。(社会部編集委員 鵜野光博) 燃料「変更」反映されず 「規制委員としても本件を非常に重要視している。事業者として40年間、重要な燃料有効長の位置が誤って記載されていて、いろんな評価に2種類の値が使われ、規制庁からの指摘で見つかったというのは、極めて重大なことと認識している」 1月23日の審査会合で、規制委の山中伸介委員はこう苦言を呈した。 原電の説明による