【動画】「伝説」のアラブ馬、その名も「ザラストアラビアン」レースを終えた後のザラストアラビアン=6日、北海道日高町、杉本康弘撮影地方競馬の登録頭数の推移 日本の競馬を支えてきたアラブ馬が姿を消しつつある。40年ほど前は1万頭を超えていたが、時代はサラブレッド全盛に。現役は地方競馬のわずか6頭だ。 馬の血統登録を扱う公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルによると、戦後間もなくは、サラブレッドの頭数が足りず、観客の期待に応えられるレース編成が出来なかった。そんな中、アラブ馬は重宝な存在だった。 神経質なサラブレッドと違い、気性は穏やかで丈夫、粗食にも耐えて扱いやすい。血筋から能力が読みやすく、生産農家や馬主も手堅い経営ができたという。地方競馬に詳しく、アラブ馬主でもある札幌国際大学の大月隆寛教授(民俗学)は「アラブで稼いでサラブレッドで勝負をかける生産農家は多かった」と