インフルエンザ治療薬を使った患者の異常行動が昨シーズン、未成年者を中心に計54件報告されていたことがわかった。薬と異常行動との因果関係はわかっていないという。厚生労働省はドアや窓を施錠するなどの具体的な対策を促す通知を都道府県などに出すことを決めた。 突然走り出すとか飛び降りるといった異常行動は、同省の副作用報告によるとタミフルで38件、リレンザ11件、イナビル5件の計54件あった。うち、リレンザとイナビルを使った10代の2人は、マンションから転落するなどして死亡した。 通知では、インフルエンザにかかった未成年者がいる場合、家の窓や玄関にかぎをかける▽一戸建ての場合は1階に寝かせる――などを促す予定という。 異常行動については、タミフ…