【ニューヨーク=山川一基】道路沿いの風景をインターネットで提供する米グーグルの「ストリートビュー」の撮影車が個人データも集めていた問題で、米連邦取引委員会(FTC)は27日、調査を終了し、処分も見送ると発表した。グーグルが収集したデータを一切使わないと約束したことで「消費者に被害が出る恐れは薄れた」と判断した。 グーグルは5月、ストリートビューの撮影車が、無線LANを経由して送られた個人のデータを誤って集めていたと発表した。今月22日には、その中にメールやパスワードなどの個人情報も含まれていたことを明らかにした。 FTCによると、グーグルは集めたデータを一切使っておらず、今後も使わないと約束したという。同社が早急にデータを消去し、プライバシー担当の幹部を新しく置いて社内の教育体制も見直すと表明したことも評価した。 ただ、米国以外では、カナダ当局はグーグルの行為に対し「国民のプライバシ