【ナイロビ=杉山正】ケニアで4日、任期満了に伴う大統領選の投票が始まった。開始前から衝突があり、少なくとも14人が死亡した。2007年の前回選挙の開票後、民族同士の衝突で1千人以上が死亡しており、今回、政府は約10万人の警察官を動員して警戒している。 地元メディアによると、投票開始の数時間前に沿岸部のモンバサなどで警官隊と武装集団との間で銃撃戦があり、警察官6人を含む12人が死亡。北東部ガリッサでも衝突で2人が死亡した。 選挙はライラ・オディンガ首相とウフル・ケニヤッタ副首相の事実上の一騎打ち。ケニヤッタ大学のエドワード・キシアンガニ教授(政治経済学)は、前回の暴動に関与したとして国際刑事裁判所(ICC)から訴追されている副首相が当選した場合、「国際的にケニア産品のボイコットや経済制裁を受ける可能性もある。外貨が不足し、経済成長が止まる」と話した。 続きを読むこの記事の続きをお読みいた