トヨタ自動車は15日、充電して走れるプラグインハイブリッド車(PHV)の「プリウスPHV」を5年ぶりに全面改良し、売り出した。ガソリンなしで走れる距離を2倍以上にし、見た目も一新。月間2500台の販売をめざす。 PHVは一定の距離なら電気だけで走る。電気自動車(EV)と違い、電池が切れたときにもハイブリッド車(HV)として走れる。 新型プリウスPHVは、バッテリーの容量を約2倍に増やし、電気で68・2キロ走れる。HV走行の燃費もガソリン1リットルあたり37・2キロ。旧型より約2割改善し、アクア並みにした。ソーラーパネルを屋根につけることもできる。 PHVは欧州メーカーを中心に車種が急増し、販売競争が激しさを増している。ただ、車載電池の価格が高いこともあって、400万円以上する高級車と位置づけられることが多い。一方、プリウスPHVは消費税込み326万1600円から。「割安感」で普及を狙う戦略