四大公害の一つ、四日市公害の歴史と教訓を伝える「四日市公害と環境未来館」が二十一日、四日市市立博物館内にオープンした。四日市公害の本格的な資料館は初めて。式典で田中俊行市長は「二度と同じような過ちを犯さないためにも、私たちは四日市公害の歴史を決して忘れてはならない」と話した。 市が七億円をかけて市立博物館の一、二階を改装する形で整備した。学習エリアと展示エリアが中心。展示エリアでは四百点の資料を通して、公害発生の経緯から環境改善に向けた取り組みまでを紹介する。開館を記念して、連携協定を結ぶ大学などによる「研究作品展」も開かれている。