権丈 経済産業省や内閣府などは、「マイナンバーは行政の業務効率や生産性を高めるために推進する」と繰り返して、それにしか興味がないのだろうが、はっきりと「社会権・生存権を守る社会保障のために必要だ」と表に出さないとダメだろう。必要な人に必要な所得をしっかり行き渡るような支援や制度を作るためには、マイナンバーを「社会保障ナンバー」に昇華させていかなければならない。格差を抑止する有効な政策技術になる。 出口 「社会保障のため」というと、またそこで引っかかる人がいるかもしれないので、僕はもっと簡単に「小さな政府」にしようと言ったほうがいいと思う。「大きな政府」にしたらややこしいだけやでと。シンプルにお金を集めてシンプルに配る「小さな政府」が、人間社会本来の基本であって、社会のオペレーションコストをミニマムにしようと主張したい。 コロナ対策の持続化給付金でも、巨額な手続き業務の委託費が問題になった。
格差是正につきまとう中間層の負担増加への懸念。社会を信頼できない「分断社会」が再分配の見直しを阻んでいる。すべての人の暮らしが支えられる社会の実現に向けて、負担と受益のあり方を転換しなければならない。 井手 英策 (いで えいさく) 慶應義塾大学経済学部教授 専門は財政社会学。著書に『経済の時代の終焉』(大佛次郎論壇賞受賞)(岩波書店)、『分断社会を終わらせる「だれもが受益者」という財政戦略』(共著)(筑摩書房)ほか多数。 ほとんどの日本人は、困っている人がいたら助けようと思うだろう。ところが、誰が困っている人なのかを定義することは難しい。例えば、年収250万円で働く非正規雇用のカップルは子育てするのに困っている。彼/彼女は困っている人だ。しかし二人の年収をあわせると、世帯年収では中間層になってしまう。困っているのは自分たちなのに、社会は自分たちを困っている人と認めてくれないということにな
US Democratic presidential candidate Bernie Sanders speaks during a rally in Atlantic City, New Jersey, on May 9, 2016. / AFP / Jewel SAMAD (Photo credit should read JEWEL SAMAD/AFP/Getty Images) 1ヶ月前、私は「バーニー・サンダースの勢いが止まらない 若者の熱い支持は世界を変えるか」(「太陽のまちから」2016年4月12日) と題したブログを投稿しました。公開直後から大きな反響をいただき、記事は多くの人々に読まれました。共和党の予備選では、ついにトランプが独走状態に入りました。テッド・クルーズ上院議員が選挙戦から撤退することで、「ドナルド・トランプ氏指名確実」の状況となっています。
11« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»01 今日は家族の都合でお休みをいただきまして、ちょっと時間が空いたので気になったことをメモ的に(貯まっているネタがあって時系列が狂ってしまいますが)。 拙ブログでも財源論はしょっちゅうとりあげるネタでして、私としては財源の話をしているんではなくて、その財源によって雇用や生活保障を得る人の話をしているつもりですが、そうして人に紐付けされたものであろうがなんであろうが「財源」というのはなかなかに評判が悪いものですね。個人的に非国民通信さんは財源論以外ではかなり賛同できる方なのでサンプルとするのはやや心苦しいのですが、こういう言説を並べて違和感を感じないというのは日本的左派の皆さんにありがちなのではないかと思われます。 介護人材の不足は結構な以前から叫ばれていますけれど、その薄給
新幹線「焼身自殺」事件から考える、日本の福祉政策の悲しい帰結 増え続ける「下流老人」と「子どもの貧困」 今や日本でも「水と安全」はタダではない 6月30日、東海道新幹線の中で、男がガソリンをかぶり、焼身自殺した。乗客の女性一人が巻き添えで亡くなり、20余名もの重軽傷者を出す大惨事であった。最初はテロではないかとの憶測もあり、大騒ぎになったが、実はその男の身勝手な行動で、思想的背景などはないと見られている。 安全神話を確立している新幹線の車内で、これまで、このような事件は起こったことがなく、「火災」も初めてである。そして、安全という観点から、多くの課題を残した。 まずは、手荷物検査を実行するのか否か。飛行機では、安全検査が必ず行われるが、鉄道に関しては、そうではない。新幹線の良さは、出発間際でも飛び込めばよいという点である。ところが、航空機の場合は、セキュリティ・チェックの時間を余分にみなけ
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公的年金制度の必要性を説明しようと、厚生労働省がインターネット上で公開している広報用漫画の内容が波紋を広げている。登場人物の若い女性が制度維持には「結婚してたくさん子どもを産めばいい」などと発言し、結婚・出産という個人の選択に国が口を挟んでいるように受け取れるからだ。国会でも取り上げられ、関係者からも「出産は制度維持が目的ではない」と反発の声が出ている。 (我那覇圭) 漫画は「いっしょに検証!公的年金」と名付けられ、二〇一四年五月から厚労省のホームページ(http://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou)で公開されている。第0~11話で構成され、主人公の姉妹が解説役の女性の話を聞きながら制度の意義や仕組み、財政状況などを理解する内容だ。 問題の場面は最後の第11話。少子化が年金制度の維持に影を落としていると知った姉が「あんたが結婚してたくさん子どもを産めばいいのよ!」
野田:毎年1兆円ずつ増えていく社会保障費を持続的なものにするための財源が必要だからです。「コンクリートから人へ」という考えに基づいて、公共事業を減らし社会保障を厚くする支出の振り分けを行いましたが、それだけでは十分ではない。財源確保と併せて、財政の健全化を達成する必要もあります。 なぜ消費税を増税するのでしょうか。他の税ではなく。 野田:消費税は、法人税や所得税に比べて景気の動向に左右されません。社会保障の財源なので安定したものである必要があります。 消費税がオールジャパンの税金であることも理由の1つです。医療でも年金でも介護でも、社会保障は困った時に出番が回ってくるサービスです。人は誰もみな老いるし、病気にもなる。それを、みんなで支えあうのが適切だと思います。 大義はある 増税は国民に負担を強いる。政治家も身を切るべきなのではないでしょうか。 野田:議員定数の削減を増税と同時に進めること
消費税の税率が1日、17年ぶりに引き上げられ、5%から8%になりました。 増税によって景気の減速が懸念されるため、政府は5兆円を超える経済対策などを速やかに実施して、持続的な経済成長を目指すことにしています。 消費税の税率が1日から8%に引き上げられ、全国の小売店や自動販売機などでは午前0時から、商品やサービスの価格に3%の税率分が転嫁されました。 一方、鉄道の多くはシステムを切り替えたあと、1日の始発から運賃を改定するほか、24時間営業の飲食店の中には、客の少ない時間帯に価格を上げる店もあるなど、午前0時を過ぎて、新しい税率を適用するケースも出ています。 消費税率の引き上げは3%から5%になった平成9年4月以来、17年ぶりです。 税率の引き上げに伴う国と地方の増収は、今年度でおよそ5兆円、来年度以降は、およそ8兆円と見込まれ、高齢化によって膨らみ続ける医療や年金などの社会保障費の財源に充
年金再検証が行われている。 2004年の「100年安心年金」までは、5年に一度、年金の財政状況を再計算し、つじつまが合わないと給付と負担の見直しのための法改正をやることになっていた。 しかし、2004年に年金は100年安心だと言ってしまってから、見直しは行わず、年金財政の計算だけしてほら大丈夫というだけのものになった。 それで2009年の再検証は、年金は大丈夫だと外向きに言うために数字の捏造に近いことが行われた。 厚労省は、2009年のこの再検証の数字があまりに現実的でなく、かつ、政府の他の試算と数字の整合性が取れていないという批判を受けた。 そこで、今回、厚労省は内閣府の出した「中長期の経済財政に関する試算」をベースに経済前提をつくろうとしている。 しかし、内閣府の「試算」は、アベノミクスがうまくいったケースを描いたものになった。 一橋大学の小塩隆士、日本総研の西沢和彦両氏をはじめ、内閣
菅官房長官は午前の記者会見で、民主党内で、社会保障制度に関する自民・公明両党との協議を巡り、党の主張が受け入れられていないとして離脱すべきだという意見が強まっていることについて、「自分たちの主張が入っていないからといって、離脱というのはいかがなものか」と述べ、批判しました。 自民・公明両党と民主党の3党は、政府の社会保障制度改革国民会議の議論にあわせて、年金や高齢者医療制度の在り方について協議してきましたが、民主党内では、「政府・与党には年金や高齢者医療制度の抜本改革をする意志がない」などとして、離脱すべきだという意見が強まっています。 これについて、菅官房長官は午前の記者会見で、「社会保障制度改革国民会議は、3党で推薦した委員で議論しており、そうした議論を静かに見守ると同時に、結果に対して適切に対応していく責任がある。民主党が提案している最低保障年金というのは、3年半の民主党政権下で具体
写真 ニュース・フォーカス産後ケア、背筋伸ばして腹式呼吸 骨盤まわりを大切に(2019/7/15) 腰痛や尿もれ、骨盤臓器脱……。妊娠・出産には骨盤まわりのマイナートラブルがつきものだ。出産時のダメージがもとになり、高齢になって症状に悩…[続きを読む] 客が殴りかかってくる 悪夢の裏に潜んでいた病とは…[患者を生きる](2019/7/15) 扁桃を取り除くと腎臓病が治る? 自己免疫疾患のフシギ[内科医・酒井健司の医心電信](2019/7/15) インターネットの健康情報は落とし穴がいっぱい[これって効きますか?](2019/7/15) 歯と骨はどう違う? 硬くて丈夫なのは同じだけど…[ニュース・フォーカス](2019/7/14) 盲ろう者との意思疎通とは…通訳養成講座に記者が参加[ニュース・フォーカス](2019/7/15) がんが肺に転移、片脚切断 極限状態の患者支えた言葉は[
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