この約2年ほどの間に、国内市場は完全にケータイからスマートフォンへの移行が進んだ。今や店頭で販売される製品のほとんどがスマートフォンになり、最近ではタブレットという新しい選択肢も加わってきた。ケータイ時代にモバイル機器やサービスを積極的に活用してきた日本のユーザーの特性もあり、数年前には誰も予想しなかったほど、急速に普及した印象だ。 その一方で、スマートフォンへの移行が進む中、さまざまな課題も指摘されてきた。たとえば、初期の頃は「ワンセグ」「おサイフケータイ」「赤外線通信」といった三種の神器とも呼ばれる機能が搭載されていなかったり、高温多湿の気候に加え、雨の日やアウトドアなどで利用するスタイルに応えられる防水や防じん性能がないこと、連続稼働時間が短く、すぐに電池残量がなくなってしまうこと、タッチ操作のレスポンスが良くなく、操作感も機種によって、かなり差があることなどが上げられてきた。こうし