現金補助のほとんどを3ヵ国が占める ドイツの自動車メーカーとアジアのバッテリーメーカーが、電気自動車(EV)を製造するため、ハンガリーで数十億ドル規模の「政略結婚」を進めている。 西側諸国が中国を警戒しているのをよそに、ハンガリーのオルバン政権は中国メーカーなどを誘致するために気前よく補助金を提供し、世界的なEVセンターとしての地位を打ち立てる姿勢だ。 ハンガリーの自動車産業に投資しているのは、世界に冠たる自動車王国ドイツと、EVバッテリーで欧州勢に差を付ける中国と韓国の合わせて3ヵ国が中心。
どこよりも早く新技術を形にする「夢の力」で世界企業となったホンダ。だが「EV化」という未曽有の荒波に襲われるとは、本田宗一郎も予測しなかっただろう。混乱の社内で何が起きているのか。 エンジンはもう終わる トヨタ自動車と並んで日本の基幹産業を牽引してきたホンダの稼ぐ力が落ちている。11月9日に発表した'22年4~9月期決算で、主力の四輪事業の営業利益率はわずか1.3%(635億円)まで下落。「ゴーン経営」の後遺症に苦しむ日産自動車の3.4%よりも低く、四輪だけで1952億円の利益を出していたコロナ禍前の、'19年同期の3分の1程度に激減した。 もっともホンダの場合はコロナ禍以前から四輪事業の低収益性に苦しんでおり、四半期ベースでは営業赤字に陥った時期さえある。 こうした状況を受け、株価も低迷している。日本企業の株式時価総額ランキングでホンダは12月2日現在24位に沈んでおり、製造業ではダイキ
2022年12月7日、ホンダは「N-VAN」をベースとした新型軽商用電気自動車(以下、新型軽商用EV)を2024年春に発売することを発表。商用から趣味・アウトドアとさまざまな用途で活用され、幅広いニーズに対応されている「N-VAN」がついに電気自動車になる。 本稿では、今回発表された新型軽商用EVについてくわしく見ていこう。 文/ベストカーWeb編集部、写真/HONDA 【画像ギャラリー】新型軽商用EVのベースとなったホンダN-VANをチェックする!!(10枚)画像ギャラリー N-VANベースのEVが2024年に登場!! ホンダは、2050年にすべての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現を目指している。この実現にむけて、2030年までにグローバルで四輪車を30種類のEV展開することを発表している。 その目標のなかで、ホンダが着目したのが軽商用車のEV化だ。軽自動車が、日本におい
EVが普及すると自動車市場はどう変わるのか。元東京大学特任教授の村沢義久さんは「『宏光MINI EV』が日本に上陸すれば、軽自動車市場は大きな影響を受ける。日本メーカーは格安EVの開発にもっと力をいれるべきだ」という――。 EV販売台数が急拡大している 自動車のEV化が急加速している。2022年9月、世界のプラグイン車(EV+PHV)の月間販売台数が初めて100万台を超えた(CleanTechnicaより)。 これは、今後世界がEV100%化に向かうための大きな壁を越えたことを意味する。 通年では、2022年のEV販売台数は約1000万台ほどになりそうだ。これは、世界の新車販売台数の約10%を占める、かなり大きな数字だ。 2021年には約660万台(新車販売に占めるシェア6.6%)だったので、急激に伸びていることがわかる。 しかも、2023年にはEV販売台数が1500万台(15%)にものぼ
Counterpoint Technology Market Researchは、米国における先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システムの普及度を調査した。それによると、2022年上半期に米国で販売された車のうち、46.5%がSAEレベル2の運転支援機能を搭載していたという。 レベル2対応車は、ある程度の運転動作を自動車に任せられるが、ドライバーはハンドルから手を離せず、周囲の状況に常時注意を払い、必要に応じて操作する必要がある。これに対し、レベル1対応車が備えている機能は、自動ブレーキや車線はみ出し防止、アダプティブクルーズコントロールなどに限られ、2022年上半期における販売台数ベースのシェアは19.8%だった。 レベル2に若干の運転支援機能を追加したレベル2+対応車(3.9%)を加えると、何らかのADASに対応している車の販売シェアは70.2%となる。Counterpoint
紅葉の名所でもある栃木県の峠道「いろは坂」で、ホンダのハイブリッド車ばかりがトラブルで止まっていたとSNSで話題を呼んでいます。一体なにが起きたのでしょうか。 紅葉の名所「日光いろは坂」でなにが起きていたのか 2022年の紅葉シーズン真っ只中の週末、各地の名所では観光に訪れる人たちがあふれているといいます。 そんななか、紅葉で有名な観光地を行き来する峠道の途中で、ホンダの特定のハイブリッド車ばかりが故障し止まっていたと、SNSで話題となっていました。一体どんな事象が起きていたのでしょうか。 秋の紅葉シーズンを迎え、栃木県の名所である日光の峠道「いろは坂」では、週末ともなると大渋滞となっているようです。 新型コロナ自粛から少し解放されたということもあって、週末は登り切るまでに3時間かかることもあるといいいます。 そんな日光いろは坂で、週末の2022年10月30日に「ホンダのハイブリッド車ばか
GoogleやAppleといったテック企業の参入や、日本全国各地での実証試験の実施など、一時は大きな話題となった車の自動運転。ところが、以前と比べるとテレビやネットニュースを通じてその話題に触れる機会が減った印象がある。 これは“ブーム終焉”を意味するのだろうか。それとも、研究開発期から本格普及期に向けた「最終準備段階に入った」と解釈すればいいのだろうか。 国がオールジャパン体制で進めている「SIP-adus」の試乗会で、自動運転に関わる各方面の声を拾ってみた。 本題に入る前に、SIPについて簡単に説明しておこう。SIPは「戦略的イノベーション創造プログラム」のこと。全部で12分野あり、adus(オートメイテッド・ドライビング・フォー・ユニバーサル・サービス)はその1つだ。 SIP-adusは、デジタル庁と内閣府が司令塔となり、関係各省庁や自動車メーカー等の民間企業、大学等が連携して行う、
東急と東急バスが多摩田園都市の住宅街で「自動運転モビリティの実証実験」を実施した。 初めの目標は「新路線の導入」であり、「既存路線バスの自動運転化ではない」という。報道関係者向けの試乗会に参加してみると、「導入の意図」がコースや車両の選択に現れていた。付近に住む筆者としても実用化がとても楽しみだ。 実証実験は2022年9月13日から15日まで。報道試乗会は14日。実験コースは横浜市青葉区すすき野付近を拠点とする。ここは東急電鉄田園都市線のあざみ野駅からバス「あ27系統」の終点「すすき野団地」付近。たまプラーザ駅から「た41系統」が同停留所を経由する。鉄道駅からバスで10~15分の地域だ。 周辺に全37棟820戸のすすき野団地、小学校、中学校がある。最寄りの商業施設は徒歩4分のコンビニと、徒歩6分のスーパーマーケット。その辺りに横浜市営地下鉄ブルーラインの延伸予定があり、駅もできる。便利なと
9月12日、人間が一切操作しない「真の」自動運転車(AV)の開発を約束し、スタートアップ企業はこれまで投資家から何百億ドルもの資金を調達してきた。写真は無人車をオフィスから操縦するオペレーター。英ミルトンキーンズで6月撮影(2022年 ロイター/Andrew Boyers) [ミルトンキーンズ(英イングランド) 12日 ロイター] - 人間が一切操作しない「真の」自動運転車(AV)の開発を約束し、スタートアップ企業はこれまで投資家から何百億ドルもの資金を調達してきた。しかし、業界関係者らは現在、AVがトラブルに直面するケースに備え、人間の管制官が遠隔地から見守ることが永久に必要になるのではないか、との見方を強めている。
「人の命を預かっているのに、手取りは15万円」。25歳の男性自動車整備士は言う。男性の職場に冷暖房設備はなく、夏には熱中症のような症状が出る。自動車整備士は、車の利用者が安全に乗れるように整備することから、「カードクター(車のお医者さん)」とも言われている。一方、自動車専門学校の入学者はこの15年で半減。人材不足が深刻だ。現状を取材した。(取材・文:板垣聡旨/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 埼玉県の熊谷駅の近くで、自動車整備士の吉田優太さん(仮名、25)に会った。吉田さんは整備士として働き始めて、4年目になる。 自動車整備士は国家資格で、一級、二級、三級、特殊の4分類に分かれ、車種でさらに区分がある。高校卒業後に専門学校へ通い、資格を取得して働き始めることが多い。吉田さんは埼玉県にある自動車大学校で、在学中に一級小型自動車整備士の資格を得た。同資格は他の整備士らに指導できる
良品計画、良品計画の子会社で住空間事業部門を担うMUJI HOUSE(東京・豊島)、さらに千葉市と都市再生機構(UR)の4者は2022年5月、千葉市にある大規模団地「花見川団地」の地域活性化に取り組む協定を締結。この一環として、良品計画による自動運転バス「GACHA(ガチャ)」の走行実験を、国内で初めて行った。地域を結ぶ新たな交通手段として住民のコミュニティーづくりに役立ちそうだ。GACHAは
完全無人の自動運転車が走り回るSFな街 サンフランシスコの不思議な日常を激写してきた:シリコンバレーから見た風景(1/4 ページ) こんにちは。突然ですが、誰も乗っていない自動車が街中を駆け回る世界と聞くと、映画やアニメに出てくるシーンを想像しませんか? 私もつい先日までまだまだ先の未来の話だと思っていました。しかしサンフランシスコではセルフドライビングカーの実用化が進み、すでにそんな世界が現実のものとなりつつあります。実際のところどんな感じか見てみたいですよね。 先日サンフランシスコに出かけて、運転手無しで走行するWaymoのセルフドライビングカーの撮影にチャレンジしてきました。今回はそのレポートをお届けします。 サンフランシスコのセルフドライビングカーの現状 以前にこの連載でも紹介しましたが、サンフランシスコではGM系のCruiseとGoogleの親会社Alphabet系のWaymoが
世界中がコロナ禍に入ってすでに2年半が経過。日本も数度の大流行期を乗り越えつつ、withコロナといった新習慣も定着してきている。その新習慣のひとつがリモートワークだろう。 【画像ギャラリー】ホンダの事業は夢いっぱい!創造性はこれからの日本を引っ張る原動力になる(10枚) そんな潮流をホンダがGW休暇明けから廃止したということが話題になった。どちらかというと枠にとらわれないイメージのあるホンダに何が起こったのか?ホンダOBの視点から読み解く。 文/藤原 裕、写真/ホンダ、Adobestock、ベストカーweb編集部 このニュースを聞いて、私は愕然とした。ホンダの三部敏宏社長が昨年末、開発の現場に来たところ、出社メンバーが少なかったのでGW明けからリモートワーク主体の仕事を止め、原則的に毎日出社することにしたからだ。 こんな社長のひと言で、働き方を一変するとは、呆れて物が言えないくらいである。
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