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ブックマーク / blog.livedoor.jp/ytsubono (60)

  • 疫学批評:DVへの支援的介入、うつ症状を改善せず。

    2010年11月10日 DVへの支援的介入、うつ症状を改善せず。 夫などの親しいパートナーから暴力を受けた経験のある18歳以上の香港の地域在住女性200人を、カウンセリングと電話でのサポートを含む12週間の支援的な介入を行なう群(100人)と比較群(100人)にランダムにグループ分けしたところ、9ヵ月後のうつ症状に臨床的に意味のある差はなかった。論文はJournal of the American Medical Association 2010年8月4日号に掲載された(2010;304:536−543)。 研究は多様なサービスを提供する地域の一つのコミュニティセンターで行なわれた。介入群に対しては、ソシアルワーカーによる30分間のカウンセリング、週1回12週間の電話によるサポート、24時間対応の電話相談の機会を提供した。カウンセリングでは、女性の安全保護に対する相談や、法的保護命令や暴

  • 疫学批評:米国民の約1割が、うつ病性障害。

    2010年10月07日 米国民の約1割が、うつ病性障害。 米国民から無作為に選び出した235,067人に電話調査を行なったところ、対象者の3.4%が大うつ病、5.7%がその他のうつ病性障害、合わせて9.0%がなんらかのうつ病性障害に罹っていると判定された。論文はMMWR 2010年10月1日号に掲載された。 2006−2008年にかけて、米国の5州を除く州や特別区で無作為に電話番号を発生させ、施設に居住していない18歳以上の成人を対象に、最近2週間のうつ症状を問診した。 大うつ病と判定された割合は、年齢が上がると増え、45−64歳では4.6%と最も高くなったが、65歳以上では1.6%と減った。女性(4.0%)が男性(2.7%)より多かった。白人(3.1%)と比べ、人種的マイノリティ(黒人4.0%、ヒスパニック4.0%、その他4.3%)のほうが多かった。 高卒未満が6.7%、高卒が4.

    AFCP
    AFCP 2010/10/07
    MMWR。大うつ病は3.4%だが、記事でも指摘されてるけど、社会経済的状況による差が際だってる。日本でも同じだろうな。
  • 疫学批評:知的活動で、アルツハイマー病の発症が遅れるが、発症後の認知機能の低下速度は大きい。

    2010年09月09日 知的活動で、アルツハイマー病の発症が遅れるが、発症後の認知機能の低下速度は大きい。 米国の65歳以上の地域高齢者1,157人を平均11.3年追跡したところ、読書やクロスワードパズルなどの知的刺激のある活動によって、アルツハイマー病の発症が遅れるが、発症後の認知機能の低下速度はかえって大きかった。論文はNeurology 2010年9月号に掲載された。 研究開始時点で、知的刺激のある7つの活動の頻度を、5段階の選択肢で質問して、全体を一つの点数にした。7つの活動は、1)テレビを見る、2)ラジオを聴く、3)新聞を読む、4)雑誌を読む、5)を読む、6)トランプやクロスワードパズルなどのゲームをする、7)博物館に行く、だった。 その後3年間隔で記憶力などの認知機能を検査した。平均5.6年の追跡で、対象者の148人がアルツハイマー病、395人が軽度認知機能障害、614人

  • 疫学批評:躁うつ病患者の暴力犯罪、アルコールや薬物乱用の合併がなければ増加はわずか。

    2010年09月13日 躁うつ病患者の暴力犯罪、アルコールや薬物乱用の合併がなければ増加はわずか。 スウェーデンで1973−2004年に躁うつ病(双極性障害)の診断で2回以上の退院歴がある15歳以上の患者3,734人が、その後暴力犯罪(殺人や暴行など)で有罪判決を受けるリスクを、一般住民の比較群37,429人と比べたところ、アルコールや薬物の乱用を合併している場合のリスクは6.4倍と高かったが、合併していない場合のリスクは1.3倍とわずかな増加に留まった。論文はArchives of General Psychiatry 2010年9月号に掲載された。 研究は、スウェーデン全国民をカバーする入院登録や犯罪登録などの複数のデータベースを、それぞれの国民に一つ与えられているID番号(国民総背番号)を使いリンクして行なわれた。 1973−2004年に、躁うつ病の診断で2回以上の退院歴がある1

    AFCP
    AFCP 2010/09/13
    AGPの論文の日本語解説。きょうだいのリスク上昇の部分はかなりややこしいお話。
  • 疫学批評:早期正期産と過期産で、脳性麻痺のリスク上昇。

    AFCP
    AFCP 2010/09/04
    知能指数でも似たような研究があったな。 こちらも疫学批評。http://bit.ly/bZdlyc
  • 疫学批評:性格と全がんの発症・死亡、関連なし。

    2010年07月27日 性格と全がんの発症・死亡、関連なし。 スウェーデンとフィンランドの男女59,548人を最長30年追跡したところ、外向性や神経症的傾向の点数が上がっても全がん(4,631例)の発症リスクは上昇も低下もせず、フィンランドの全がん患者2,733人を最長29年追跡したところ、やはり外交性や神経症的傾向の点数が上がっても死亡(1,548例)のリスクは上昇も低下もしなかった。論文はAmerican Journal of Epidemiology電子版に2010年7月16日掲載された。 性格は質問票で調べ、外交性(社交性や活気など)は0−9点、神経症的傾向(感情の不安定さや不安など)は0−10点(フィンランド)か0−9点(スウェーデン)の得点範囲だった。点数が高いほど、それぞれの性格傾向が強いことを意味した。 その結果、得点が1点増えた場合の全がんの発症リスクは、外交性が0.

  • 疫学批評:所得増加と健康改善の関係、所得格差や貧困率が拡大すると弱まる。

    2010年07月22日 所得増加と健康改善の関係、所得格差や貧困率が拡大すると弱まる。 1960−2007年におけるラテンアメリカ22カ国の所得(国民一人当たり国内総生産)と健康指標(1歳未満の乳児死亡率、結核死亡率、平均寿命)との関係を調べたところ、所得が高いと健康指標も全般に改善したが、両者の関係は、所得格差や貧困率が拡大する時期には弱まり、所得格差や貧困率が縮小か維持される時期には強まった。論文はSocial Science & Medicine 2010年7月号に掲載された。 全ての時期を合わせた分析では、所得が1%上昇すると、乳児死亡率は1.17%下がり、平均寿命は0.06年延びたが、結核死亡率は下がらなかった。 つぎに、所得格差(ジニ係数)の変化によって時期を分けて分析すると、格差が拡大する時期には、所得が1%上昇すると、乳児死亡率は0.92%下がったが、結核死亡率は下がら

    AFCP
    AFCP 2010/07/22
    "単純に所得を上げれば健康が改善するのではなく、貧困や格差を縮小させる形で所得を上げることが、健康の改善につながることをクリアに示したデータ。"
  • 疫学批評:飲酒と暴力の関係、怒りを抑圧している人で強い。

    2010年07月13日 飲酒と暴力の関係、怒りを抑圧している人で強い。 ノルウェーの青少年から無作為に抽出した2,697人に5年間隔で2回調査したところ、多量飲酒の頻度が増えると暴力的行動の頻度も増えたが、この関係は怒りの感情を抑圧する傾向が高い人で強かった。論文はAddiction電子版に2010年6月21日掲載された。 対象者の平均年齢は、1回目の調査時が16.5歳、2回目が21.6歳だった。多量飲酒は、「過去12ヶ月間に、明らかに酔っていると感じるほど多量に飲酒したことがありますか?」という質問でたずねた。暴力的行動は、「過去12ヶ月間に、(武器なしの)喧嘩をしたことがありますか?」という質問でたずねた。二つの質問は1回目と2回目の調査時にたずねた。 怒りの感情を抑圧する傾向は4項目の質問でたずね、傾向が低い(対象者の32.3%)、中等度(32.0%)、高い(35.7%)の3グル

    AFCP
    AFCP 2010/07/16
    対象に未成年が含まれているのがすごい。素面で怒りを発散しておく方が、おいしいお酒が飲めるということか。実践している人が身近にもいるような気がする…。Addictionの元論文。自分は未読。 http://bit.ly/cNliCr
  • 疫学批評:肥満の女性、予定外の妊娠リスク4倍。

    2010年06月23日 肥満の女性、予定外の妊娠リスク4倍。 フランス全国から無作為に選んだ18−69歳の男女10,170人を対象に肥満度と性的行動の関係を調べたところ、肥満の女性は、性的パートナーがいる確率が0.71倍と低いにもかかわらず、予定外の妊娠リスクは4.26倍と高かった。論文は、British Medical Journal電子版に2010年6月15日掲載された。 対象者の肥満度は、kgの体重をmの身長で2回割った体格指数(BMI)で判定した。BMIが18.5−24.9を正常群、25.0−29.9を過体重群、30以上を肥満群と分類した。 その結果、正常群と比べて肥満群では、女性では過去12ヶ月に性的パートナーのいる確率が0.71倍と低い(男性では低くない)一方、男性では2人以上パートナーがいる確率が0.31倍と低かった(女性では低くなかった)。18-29歳の女性では、インタ

    AFCP
    AFCP 2010/06/23
  • 疫学批評:妊娠中の抗うつ剤の使用で、自然流産のリスクが上昇。

    2010年06月03日 妊娠中の抗うつ剤の使用で、自然流産のリスクが上昇。 カナダ・ケベック州で自然流産を経験した妊婦5,124人と、流産時点での妊娠期間をマッチさせた比較群51,240人を調べたところ、妊娠期間中の抗うつ剤の使用で、自然流産のリスクが1.68倍に上昇した。論文はCanadian Medical Association Journal電子版に2010年5月31日掲載された。 研究は、ケベック州の薬剤処方、入院、生死などを登録した3つの行政的データベースをリンクしたケベック妊娠登録のデータを使って行なわれた。2004年以降に米国品医薬品局とカナダ厚生省が妊娠中の抗うつ剤の使用に対して発した全ての警告の影響を取り除くため、それ以前の1998−2003年に妊娠した15−45歳の妊婦69,742人から生じた妊娠20週までの自然流産5,124例を選び出した。流産時点での妊娠週数を

    AFCP
    AFCP 2010/06/14
    "妊娠中の抗うつ剤の使用で、自然流産のリスクが上昇。"
  • 疫学批評:知能指数が低いほど、自殺未遂のリスク上昇。

    2010年06月07日 知能指数が低いほど、自殺未遂のリスク上昇。 スウェーデンの若年男子1,109,475人(平均18.3歳)に対して徴兵検査の際に知能指数を測定し、平均24.2年間追跡したところ、9グループに分けた知能指数が低くなるほど自殺未遂による入院(17,736人、1.6%)のリスクが段階的に高くなり、最低群では最高群より6.4倍高かった。論文はBritish Medical Journal 電子版に2010年6月3日掲載された。 対象者のうち12,328人が、追跡期間中に統合失調症や躁うつ病を中心とする精神疾患と診断された。このうち1.607人(13.0%)が自殺未遂で入院したが、知能指数が低くても自殺未遂のリスクが高くなることはなかった。 著者らによると、今回の研究は同様のテーマでの最大の先行研究より、7倍以上規模が大きい。また、精神疾患のある対象者では知能指数と自殺未遂

    AFCP
    AFCP 2010/06/07
    疫学批評。"知能指数が低いほど、自殺未遂のリスク上昇。"
  • 疫学批評:無効な結果の臨床試験、報告の仕方に偏り。

    2010年05月28日 無効な結果の臨床試験、報告の仕方に偏り。 2006年12月に出版された2群比較のランダム化比較試験のうち、研究の主要評価指標が明示され、そのすべてに統計的有意差がなく(偶然の影響で誤差範囲の結果に終わり)、評価対象の治療等が無効だった72件の報告の仕方を調べたところ、治療の有益性を強調し、統計的有意差のない結果から読者の目をそらせるような報告が多かった。論文はJournal of the American Medical Association 2010年5月26日号に掲載された。 72件の論文の評価対象となった治療等の処置は、薬剤が51.4%(37件)、手術などの手技が15.3%(11件)、対象者の参加する介入(リハビリや健康教育など)が9.7%(7件)、医療器具が9.7%(7件)、その他が13.9%(10件)だった。 比較群に対する処置は、プラセボが26.4

  • 疫学批評:太極拳で、心理的健康が改善か。

    2010年05月27日 太極拳で、心理的健康が改善か。 太極拳が心理的健康におよぼす影響を調べた論文40件を総合評価したところ、ストレス、不安、うつ症状、気分を改善する効果が見られたが、全体として研究の質は低かった。論文はBMC Complementary and Alternative Medicine電子版に2010年5月21日掲載された。 著者らは英語中国語の文献データベースから、太極拳が心理的健康に及ぼす影響を調べた論文を検索し、40件を選び出した。このうち17件がランダム化比較試験、16件がランダム化を伴わない比較試験(うち14件は比較群のない一群での前後比較)、7件が観察研究(ふだんの習慣として行なっている太極拳の効果を調べる)だった。研究は6カ国で行なわれ、対象者を合計すると3,817人だった。健康な集団での研究が25件、各種患者での研究が14件、対象者の特性不明が1件だ

    AFCP
    AFCP 2010/05/27
    疫学批評。"太極拳で、心理的健康が改善か。"
  • 疫学批評:抗てんかん薬の一部で、自殺行動のリスク上昇。

    2010年05月25日 抗てんかん薬の一部で、自殺行動のリスク上昇。 米国の15歳以上の患者に対する抗てんかん薬の新規処方297,620件を6ヶ月追跡したところ、13種類の抗てんかん薬のうち5種類で自殺行動(未遂と既遂)のリスクが高かった。論文はJournal of the American Medical Association 2010年4月14日号に掲載された。 抗てんかん薬は、てんかん以外の疾患(躁うつ病、躁病、神経痛、神経因性疼痛)にも適応として使用されており、その他の疾患(うつ病性生涯、アルコールや薬物依存など)への適応外使用も増えている(適応となる疾患は米国と日で異なる場合がある)。 2008年米国品医薬品局は、抗てんかん薬とプラセボを比べた臨床試験199件のデータを集計して11種類の抗てんかん薬の総合評価を行ない、抗てんかん薬全体として自殺念慮や自殺行動のリスクが1

    AFCP
    AFCP 2010/05/25
    疫学批評。"抗てんかん薬の一部で、自殺行動のリスク上昇。"JAMAの論文の抄訳。位置づけが難しい論文。
  • 疫学批評:子供の数が多いほど、女性の自殺リスク低い。

    2010年04月27日 子供の数が多いほど、女性の自殺リスク低い。 1978−1987年に単生児を初産で産んだ台湾の女性1,292,462人を最長30年追跡したところ、出産児が1人の場合と比べた自殺リスクは、2人では0.61倍、3人以上では0.40倍と下がった。論文はCanadian Medical Association Journal電子版に2010年3月22日掲載された。 追跡期間中に自殺したのは2,252人で、10万対の年間自殺率は6.94だった。自殺者の平均年齢は39.6歳で、自殺の大半が最後の出産から12.7年以内に生じていた。 自殺リスクは、初産年齢が25歳以下の場合と比べて、26−30歳では0.60倍、31歳以上では0.47倍と、年齢が高いほど低くなった。また、既婚者と比べて非婚者のリスクは1.51倍と高かった。さらに、教育期間が9年以下と比べて、10年以上では0.69

    AFCP
    AFCP 2010/04/27
    "子供の数が多いほど、女性の自殺リスク低い。" 台湾の論文。
  • 疫学批評:環境ホルモンの胎内曝露で、うつのリスクが上昇か。

    AFCP
    AFCP 2010/04/19
    "環境ホルモンの胎内曝露で、うつのリスクが上昇か。"ま、いろいろlimitationはあるけれども。
  • 疫学批評:多量飲酒や禁酒、親しい人の影響受ける。

    2010年04月07日 多量飲酒や禁酒、親しい人の影響受ける。 米国の男女12,067人を1971−2003年まで追跡したところ、が多量飲酒を始めると夫も多量飲酒を始める確率が196%高くなり、が飲酒を止めると夫も止める確率が74%高くなるなど、人の飲酒行動は親しい人から影響を受けた。論文はAnnals of Internal Medicine 2010年4月6日号に掲載された。 1971−2003年に7回の調査を行ない、人と、人とつながりのある人達(配偶者、兄弟姉妹、友人、近所の人、職場の同僚)の飲酒習慣の変化を調べた。多量飲酒は、男性では一日平均3杯以上(2杯は日酒約1合に相当)、女性は2杯以上の飲酒と定義した。 多量飲酒についてみると、女性の友人が多量飲酒を始めると、始めない場合と比べて、人が多量飲酒を始める確率が154%高かった。一方、男性の友人が始めても、人が

    AFCP
    AFCP 2010/04/07
    "米国の男女12,067人を1971−2003年まで追跡したところ、妻が多量飲酒を始めると夫も多量飲酒を始める確率が196%高くなり、妻が飲酒を止めると夫も止める確率が74%高くなるなど、本人の飲酒行動は親しい人から影響を受け
  • 疫学批評:低収入地域の小学校で働く女性教師、長期病欠のリスク高い。

    2010年04月01日 低収入地域の小学校で働く女性教師、長期病欠のリスク高い。 フィンランドの10町の小学校226校(生徒の年齢7−12歳)で働く教師3,063人を平均4.3年追跡したところ、学校のある地域の平均収入が上位25%の場合と比べて、下位25%の場合は、女性教師の長期病欠(10日以上)のリスクが1.30倍高かった。論文はAmerican Journal of Epidemiology電子版に2010年2月23日掲載された。 女性教師自身の住む地域についても、平均収入が上位25%の場合と比べて、下位25%の場合は、長期病欠のリスクが1.50倍高かった。また、学校のある地域の収入も女性教師自身の住む地域の収入も上位25%の場合と比べて、いずれも下位25%の場合は、リスクが1.71倍だった。 一方、男性教師の場合は、こうしたリスク上昇はなかった。結果の男女差について著者らは、伝統

    AFCP
    AFCP 2010/04/01
    性差があるのが不思議。端から見てると、日本では低収入地域には比較的優秀な教員が送り込まれているような気がするけど、どうなのかな。
  • 疫学批評:「友だち」療法で、うつ症状が改善。

    2010年03月31日 「友だち」療法で、うつ症状が改善。 ストレスやうつ症状がある人に、市民や専門家がボランティアや有給で「友だち」になり感情的にサポートする効果を調べたランダム化比較試験を集計して総合評価を行なったところ、通常ケアまたは無治療の場合と比べて、1年未満の短期ではうつ症状が偏差値換算で2.7改善し(試験9件)、1年以上の長期では1.8改善した(試験5件)。論文はBritish Journal of Psychiatry 2010年2月号に掲載された。 感情的ストレスやうつ症状などがある人の「友だち」になって(befriending)、感情的サポートなどを提供するボランティア団体が、英国には500以上存在するという。今回の論文は、このいわば「友だち」療法を評価したランダム化試験を文献検索で選び出し、その効果の総合評価を行なった。 24件の論文が選び出されたが、そのうち17

  • 疫学批評:コーラの多量摂取で、精子の量が減少か。

    2010年03月29日 コーラの多量摂取で、精子の量が減少か。 デンマークの徴兵検査に出頭した若年男性2,554人を調べたところ、コーラ(0.5L)を週15以上飲む少数のグループ(78人)では、精液中の精子の濃度と精子数が低かった。論文はAmerican Journal of Epidemiology電子版に2010年3月25日掲載された。 デンマークには徴兵制があり、原則18歳で徴兵に適格かを審査するための検査に呼び出される。大学に進学している場合などは、審査の時期を遅らせることができる。今回の研究は、この検査に出頭した若年男性に協力を依頼して行なった。協力率は31%だった。 評価項目は、精液の量、精液中の精子の濃度、精子数、移動性のある精子の比率、形態が正常な精子の比率の5項目だった。 その結果、コーラ(0.5L)を飲まないグループと比べて、週に1−14飲むグループでは、上記

    AFCP
    AFCP 2010/03/29
    "コーラの多量摂取と精液の質の低下を確認した研究としてではなく、今後の追試が必要な仮説を提示した研究として理解すべきだろう。"