千葉市と船橋市で2016年8月、中学3年の女子生徒=当時(14)=ら2人が刃物で刺された連続通り魔事件で、傷害と銃刀法違反などの罪に問われた埼玉県ふじみ野市、無職、大野駿被告(23)の論告求刑公判が19日、千葉地裁(岡田健彦裁判長)であり、検察側は「犯行態様は悪質」として懲役6年を求刑した。判決は8月14日。 公判は被告の事件当時の精神状態が争点。 検察側は論告で、周囲に男性がいないことを確認し若い女性を狙ったとし、「計画的犯行。判断能力が完全に失われたと言えず、限定的な責任能力があった」と指摘。「被害者は現在も強い恐怖で、(事件の)影響が続いており結果は重大」と述べた。 弁護側は馬に乗ったゲーム感覚で犯行に及んだとし「遊戯の延長上で、(現場から立ち去ったのは)逃走ではなく、馬にまたがって走り去るのをまねた。自ら110番通報したのも、違法性を認識していないから」と心神喪失の状態だったとして