就職活動に臨む発達障害のある大学生を支援しようと、大学が力を入れている。学生優位の「売り手市場」でも、就職につまずくケースが目立つためだ。社会福祉法人と連携して学生に自己分析と進路の選択を促すプログラムを実施したり、企業とともにインターンシップ(就業体験)を企画したりし、能力を生かせる就職につなげようと取り組む。 兵庫県西宮市の関西学院大で5月中旬、発達障害のある学生3人が、自分の性格や行動をシートに書き込み、カウンセラーとともに分析した。2年生以上が対象の「プレキャリア教育支援プログラム」。3年生から本格化する就職活動に備え、自分を客観的に把握し、どんな仕事が向いているかを考えるのが狙いだ。同大学では、発達障害の診断を受け、大学側に支援を求める学生は41人と、3年前の1・5倍に増えた。 同大学は障害者の就労を支援する社会福祉法人と協力し、3年生以上を対象にしたキャリア教育支援プログラムを