2009年12月にデンマークのコペンハーゲンで「国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議」(COP15)が開催された。最終合意がなかなか取れなかったため,何かと批判の対象になっている。しかし,そこで発表された「コペンハーゲン合意」(Copenhagen Accord)は,今後の重要な方針を示した。具体的には「全世界の気温を平均2度下げる」,「すべての国が気候変動に対して行動を起こす」,「先進国が途上国に対して300億ドルを短期的に出資し,向こう3年でCO2排出量抑制政策を具体的に実施できるように支援する」,「先進国は,途上国に対する長期基金として2020年までに100億ドルを拠出する」といった重要項目が含まれている。 ただし,問題はこの合意に拘束力が無いことだ。それが,会議以前の期待にそぐわなかった大きな理由かもしれない。しかし議論は盛んに行われ,方向性も示された。私としては,一歩先に進ん
デンマークのコペンハーゲンで開かれた「国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議」通称、COP15は失敗に終わった。いや何をもって成功とし、何をもって失敗とするかが明確でなければ、およそ失敗も成功もないが、さて、何が成功と想定されていたか。 それは、2012年で期限が切れることになっていた京都議定書以降の新議定書の合意だったはずだ。その点から見れば、明白な失敗だった。今回の結果は、"The conference decides to take note of the Copenhagen Accord of December 18, 2009(本会議は、2009年12月18日のコペンハーゲン協定に留意すると決定した)"(参照)というものだった。留意とは「コペンハーゲン協定というのがあったよね」ということ。それだけの結果だったかに見える。何の合意も決定されなかったし、なにも合意は承認されなかっ
Illustration by Claudio Munoz “WHAT is truth?” That was Pontius Pilate's answer to Jesus's assertion that “Everyone that is of the truth heareth my voice.” It sounds suspiciously like the modern argument over climate change. A majority of the world's climate scientists have convinced themselves, and also a lot of laymen, some of whom have political power, that the Earth's climate is changing; that
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