図書館を利用する小学生が2007年度に借りた本は平均35・9冊で、過去最高だったことが12日、文部科学省の社会教育調査で分かった。 10日に1冊、本を読んでいる計算だ。同省では「子どもの読書離れに一定の歯止めがかけられたのでは」としている。 調査は1954年度から3年に1度実施しており、全国の図書館などの施設数や利用者数を調べている。昨年10月1日現在の図書館の数は公立私立あわせて過去最多の3165施設だった。 図書館を通じて07年度中に本を借りた利用者数と貸出冊数を調べたところ、利用登録している小学生は約398万人おり、1人あたりの年間貸出数は前回調査より2・9冊多い35・9冊だった。また、全体の利用登録者は約3400万人で、1人当たりの年間貸出数は前回より0・4冊多い18・6冊だった。 2000年の子ども読書年以降、学校での「朝の読書」やボランティアによる読み聞かせが徐々に定着しており