日本のブラックミュージックの先駆者として、高いカリスマ性を持つシンガーソングライター久保田利伸。これまで30年以上に渡り、第一線級で活躍をみせているが、現在、映像配信サービス大手Netflixで全話配信されている、ヒップホップカルチャー誕生の瞬間を描いたオリジナルドラマ『ゲットダウン』について「自分のこれまでを思い出しながら、すごく入り込める」と強く感情移入したことを明かす。未熟な若者たちが、厳しい環境に置かれながら音楽という夢に希望を見出していく本作、久保田はいったいどんな部分に共感を覚えたのだろうか。 デビュー前から憧れていたNY 『ゲットダウン』は、1970年代のアメリカ・ニューヨークの貧困地区サウス・ブロンクスを舞台に、5人のティーンエイジャーたちが、自身の置かれた境遇を、音楽やダンスに乗せ自己表現していくことにより、新たなダンスムーブメント=ヒップホップの誕生の瞬間を描いた物語だ