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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (11)

  • アリを「ゾンビ化」する寄生菌、脳の外から行動支配

    Photograph by Anand Varma, National Geographic Creative まるで、SF映画の古典的名作の一つ『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』のような話だ。違いといえば、肉体を乗っ取られるのが人間ではなく、アリという点である。 熱帯雨林に生息するオオアリは、ある菌類に肉体をのっとられ、その命令のままに動くという不可解な行動をとる。通称「ゾンビアリ」と呼ばれるこの行動の謎が、新たな研究によって解明されつつある。(参考記事:「ブラジルで発見、恐怖の昆虫寄生菌」) この寄生性の菌類は、アリの体内に侵入し、宿主を支配する。やたらにうろつき回る無為な生活を送らせた後、葉や小枝の下側に噛みついたまま死を迎えさせるのだ。最後には、死んだアリの頭部から子実体を伸ばし、地面に向かって胞子を放出する。下では何も知らないアリたちがこれを浴びて同じようにゾンビになっていく。(

    アリを「ゾンビ化」する寄生菌、脳の外から行動支配
    RPM
    RPM 2020/06/13
    "この寄生性の菌類は、アリの体内に侵入し、宿主を支配する。やたらにうろつき回る無為な生活を送らせた後、葉や小枝の下側に噛みついたまま死を迎えさせるのだ。"
  • “痕跡器官”とされた脾臓の役割解明

    人間の消化器系を示すイメージ図。左上に腎臓に似た形をした紫色の脾臓がある。2009年7月に発表された研究によると、マウスを対象に調査した結果、役立たずと思われていた脾臓は、実際には損傷を受けた心臓の回復に欠かせない役割を果たしていることがわかった。 Illustration by MedicalRF.com/Visuals Unlimited 人体には虫垂や扁桃腺(へんとうせん)、余った血流路など、痕跡器官と呼ばれる臓器が存在している。進化の名残ともいえるこのような器官は、あっても無くても人体にはそれほど影響がないと考えられてきた。しかし、医療研究技術の発達に伴い、痕跡器官にも実際には懸命に働いている臓器があることがわかってきた。 痕跡器官の好例が脾臓(ひぞう)である。最新の研究によると、損傷を受けた心臓の回復に欠かせない役割を果たしていることが判明したという。脾臓は腎臓に似た形で腹部の左

    “痕跡器官”とされた脾臓の役割解明
    RPM
    RPM 2018/04/25
    "切除しても生きていけるという考え方は非常に危険だ。健康な臓器をむやみに切除すると、大きな代償を払うことになる可能性がある"
  • スペースXの最新ロケット、ここがスゴイ

    アップデート:米国時間の2月6日午後(日時間7日)、米スペースX社はファルコンヘビーの打ち上げに成功した。 NASAのケネディ宇宙センター39A発射台から打ち上げられたサターンVロケットが人類を月に送り出してから、50年以上がたった。そして、この発射台は再び歴史の舞台となる。 順調に行けば、米国時間2月6日午後(日時間7日未明)に米スペースX社のロケット「ファルコンヘビー」が打ち上げられる。今回の打ち上げは、今までにない風変わりな挑戦だ。というのも、ロケットに搭載されるのは米テスラ社の電気自動車、深紅のテスラ・ロードスターだからだ。 このスポーツカーは、打ち上げから6時間ほど飛行したのち、地球と火星の公転軌道を遷移する楕円軌道に向かい、半永久的に太陽を周回し続けることになる。その様子は、車に搭載されている3台のカメラがとらえることになるだろう。(参考記事:「火星移住 人類の挑戦」) 計

    スペースXの最新ロケット、ここがスゴイ
    RPM
    RPM 2018/02/08
    離陸はともかく、ロケットが着陸してくるのは凄いな。
  • 【動画】ニシキヘビの中から人の遺体、詳細は | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    動画は明瞭でなく、わかりにくい。たくさんの人々が見守る中で、男たちが巨大なヘビの腹を切り裂いてゆくと、中に何かがあることがわかる。そこにはいったい何があるのか。なぜこのヘビはこれほど注目を集めているのだろうか。 やがてその答えがわかる。成人男性が丸ごとのみこまれていたのだ。 現地の報道によると、体長7メートルほどのヘビの中から見つかった遺体は、インドネシアのスラウェシ島のサルビロ村に住む25歳のアクバル氏。近くのパーム油のプランテーションで働いていたが、3月26日に行方不明になっていたという。 このヘビはアミメニシキヘビだったと報じられている。世界最大級のヘビで、成長すると体長6メートル以上、体重50キログラム以上になる。(参考記事:「アミメニシキヘビの単為生殖を初確認」) ビルマニシキヘビなどと同じく、アミメニシキヘビも獲物を殺してからのみこむ。そのため、アクバル氏も生きたままのみこまれ

    【動画】ニシキヘビの中から人の遺体、詳細は | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
    RPM
    RPM 2017/07/09
    ナショジオ、さすがに動物の素敵ニュース多いな。地上波の動物番組アホみたいに多いんだから、1つぐらいこういうネタ延々とやるのがあってもいいのに。
  • 類人猿ギガントピテクス、大きすぎて絶滅していた

    ギガントピテクスのレプリカ。米サンディエゴ人類博物館にて撮影(PHOTOGRAPH BY ZUMA/ALAMY) 絶滅した類人猿ギガントピテクスは、かなりの大きさだった。化石から、身長は3m、体重は500kgほどだったとされる。 動物にとって、大きいことは有利だ。捕者にべられにくいし、料を探すときにも広範囲をカバーできる。ギガントピテクスは、現在の中国南部にあたる熱帯雨林に600万~900万年にわたって生息していたが、今からおよそ10万年前、更新世の後期に絶滅した。原因は、気候が変化したなかで、この類人猿の大きな体が仇になったらしいことが、新たな研究でわかった。 「ギガントピテクスは、その大きさゆえに、大量の料に依存していたと考えられます。更新世の間に、多くの森林がサバンナの草原に変化していきました。巨大な類人猿にとって、単純に料供給が不十分だったのです」と、今回の研究を行ったド

    類人猿ギガントピテクス、大きすぎて絶滅していた
  • イヌやネコはなぜ死んだ飼い主を食べるのか

    イエローのラブラドール・レトリバー。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 1997年、ドイツ、ベルリンの科学捜査官が、ある珍しい事件に関する論文を学術誌「Forensic Science International」に投稿した。事件の夜、31歳の男性が母親の家の裏庭にある、物置を改装した小屋にこもっていた。彼はそこで飼いイヌのジャーマン・シェパードと一緒に暮らしていた。 午後8時15分頃、小屋のほうで銃声が鳴ったのを、近隣の人々が耳にした。 45分後、その男性が拳銃で口を撃ち抜いて死んでいるところを母親と隣人たちが発見した。男性の手にはワルサーの拳銃が、テーブルの上には遺書が置かれていた。 その後、警察官がさらに驚くべきものを発見した。彼の顔と首の大半は消え失せ、傷の縁には歯型が付いていた。 理由はすぐにわか

    イヌやネコはなぜ死んだ飼い主を食べるのか
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    RPM 2017/07/09
    "あなたが死んだときに、ペットが絶対にあなたを食べないようにするには、ペットを飼わない以外に方法がない。"
  • 宇宙の闇を貫く“サウロンの目”

    あらゆる闇を貫く巨大な目がこちらを覗いている。NASAのチャンドラX線観測衛星が渦巻銀河NGC 4151の中心部にあるブラックホールを撮影した(3月10日発表)。映画『ロード・オブ・ザ・リング』に“炎の目”の姿で登場する冥王になぞらえて、「サウロンの目」の異名がある。合成画像の青い部分は活動中のブラックホールから放出されたX線。可視光(黄)と電磁波(赤)データを組み合わせると、ブラックホールの“瞳”の周囲に瞼(まぶた)のない炎の目が浮かび上がった。 Image courtesy CXC/NASA, INGTLP, JKT, NSF/NRAO/VLA あらゆる闇を貫く巨大な目がこちらを覗いている。NASAのチャンドラX線観測衛星が渦巻銀河NGC 4151の中心部にあるブラックホールを撮影した(3月10日発表)。 映画『ロード・オブ・ザ・リング』に“炎の目”の姿で登場する冥王になぞらえて、「サ

    宇宙の闇を貫く“サウロンの目”
  • 伝説の女性飛行士遭難の謎、異説が浮上

    伝説の女性飛行士アメリア・イアハートと、ともに世界一周飛行を成し遂げるはずだったロッキード・エレクトラ。1937年7月2日、ニューギニア島のラエを飛び立ち、広大な太平洋の上空で消息を絶った。全旅程4万7000キロ弱のうち1万1000キロを残すのみだった。(PHOTOGRAPH BY SSPL, GETTY) 米国シアトルの近郊。研究者たちが会議テーブルを囲み、古びた飛行機の部品を手にとり、隣へと回していく。1932年に女性初となる大西洋単独横断飛行を成し遂げ、国民的ヒロインとなった米国の女性飛行士 、アメリア・イアハートが乗っていた飛行機の部品だ。 1937年春、彼女の愛機ロッキード・エレクトラを修理したとき、勘のいいある整備士がごみ箱から拾いあげていたのだ。そのわずか数カ月後、イアハートは世界一周飛行の最中、愛機エレクトラとともに消息を絶った。 1937年春、ハワイ島で離陸に失敗したエレ

    伝説の女性飛行士遭難の謎、異説が浮上
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    RPM 2015/06/12
  • 第3回 寄生虫ハリガネムシはどうやって宿主の心を操るのか

    寄生虫であるハリガネムシが、宿主であるカマドウマを操作して、ハリガネムシの産卵場所である水に飛び込ませる。 はたしてどういう理屈でそんなことが可能になるのか。 謎が多いながら、分かってきていることもある。佐藤さん自身は生態学者として野生で起きていることを見る方に重心があるものの、共同研究者と一緒に行動操作の謎に挑む研究にもかかわりはじめている。今のところ、どんなことが分かっているのか聞いた。 まず、大きく分けて、2つの方面からのアプローチがある。 ひとつは、ハリガネムシに寄生された宿主の行動を緻密に観察したり実験したりして、推測すること。もうひとつは、分子生物学的な方法で、操作されている時の脳内にどんなタンパク質や生理活性物質が発現しているかなどを細かく見ていく方法。行動を直接見るか、脳内の分子レベルの状態を見るか、という違いだ。 ハリガネムシはどうやって宿主を水に飛び込ませるのだろうか。

    第3回 寄生虫ハリガネムシはどうやって宿主の心を操るのか
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    RPM 2014/11/06
  • 第2回 まるで寄生獣!寄生虫ハリガネムシの恐るべき一生

    ある意味、強烈な存在であるカマドウマと森で出会った。 その森に招いてくれた神戸大学の佐藤拓哉准教授は、「僕の研究室はフィールド」という生態学者であり、「我が研究のフルコースを味わってください」とばかりに、森の中の「好奇心のレストラン」に導いてくれた。そして、こってりと味わい深くカマドウマについて語ってくださった。 しかし、それは前菜。 今回は、主菜に登場いただく。 カマドウマに寄生するハリガネムシだ。 かなり嫌われ者昆虫であるらしいカマドウマで嫌な気分になった方には申し訳ないが、さらに衝撃的かもしれない生き物である。 この時期に水辺で出会うカマドウマは、腹の中にハリガネムシを養っている可能性がある。しかし、実際に水に飛び込んで、ハリガネムシが出てくる瞬間に出会うには運が必要なので、ここはすでに脱出した後のハリガネムシを探すことにした。 水の中でゆらゆら細長いものが揺れていたり、蠢いていたり

    第2回 まるで寄生獣!寄生虫ハリガネムシの恐るべき一生
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    RPM 2014/11/06
  • 第1回 カマドウマの心を操る寄生虫ハリガネムシの謎に迫る

    寄生虫が宿主を操り、自らに都合のよい行動を取らせる。 寄生虫による宿主の操作は、20世紀後半から大いに研究が進み、今や事例の枚挙にいとまがないほどだ。どうやら我々の住むこの世界では、普遍的な現象らしい。聞いただけで気持ち悪いが、受け入れざるをえない。 日にいて、直接目に見える形で、身近にそれを実感することができるのは、おそらくハリガネムシではないかと思う。 例えば、来、水辺に近づく必要がないはずのカマキリが、お腹をパンパンに膨らませて、川や池に近づいている時。そのまま観察していれば、カマキリは水に飛び込むだろう。ほどなく腹からは何10センチもあるハリガネのように細長い生き物がクネクネと身をよじらせながら出てくる。 ぼくもずいぶん前に、白昼、偶然にその瞬間を見てしまったことがある。同じ星の上の出来事とは思えないような、ぞわっとする体験だった。 そんな寄生虫のハリガネムシと、寄生された宿主

    第1回 カマドウマの心を操る寄生虫ハリガネムシの謎に迫る
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    RPM 2014/11/06
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