米国のトランプ政権が再び、シリアへの攻撃に踏み切った。故郷に残した家族や、生まれ育った街はどうなるのか……。国内のシリア人や支援にあたってきた人たちに、怒りや落胆の声が広がった。 「米国の攻撃も許せないが、アサド政権も許せない。一番かわいそうなのは、市民だ」。東京都内でアラビア料理のレストランを営むシリア人のアルクド・イブラヒムさん(46)は憤った。 かつて都内の別の場所でレストランを開いていたイブラヒムさんは、2011年にシリアに帰国した。しかし、その直後に内戦が激化。トルコに避難した後、再び来日。現地では兄や友人が暮らす。内戦で知人や子どもたちが亡くなるのを見てきたといい、「もう一度、平和な国に戻ってほしい」と期待を込めた。 東京都渋谷区の「アップリンク」では14日から、シリアでの市民メディアの苦闘を伝えるドキュメンタリー映画の上映が始まった。上映後のトークイベントに参加した都内在住の