加計学園の渡辺良人事務局長は31日、愛媛県庁を訪れ、獣医学部新設をめぐり安倍晋三首相が15年2月に加計孝太郎理事長と面会したとする「新・愛媛文書」の記載内容について、面会はなかったと主張し、「多大な迷惑を掛け、申し訳ない」と謝罪した。県の担当者は「県に誤った情報を伝えていたのは非常に重大」と、経緯の説明を要求。中村時広知事は出張先の台湾で、謝罪が「遅いと思う」と不快感をにじませた。 一方、渡辺氏は面会後の取材に「獣医学部を何とか形にしたくて、私が(面会したと)言ったのだと思う。その時、ふと思ったことを言った」と自身の言葉だと主張。「個人の判断で理事長の指示ではない」と、加計氏とは無関係と強調。加計氏に「勇み足で不適切な報告をした」と謝罪し、「紛らわしいことを言うもんじゃない」と叱責(しっせき)されたと明かした。 ◇ ◇ 渡辺氏の一方的な主張であり、首相と加計氏との面会が虚偽だとする