みなさんは動物園で、掲示されている解説板やラベルを読みますか? 動物園の最大の魅力はなんといっても生きて動いている動物たちですが、その動物たちをよりよく理解してもらうために、解説板やラベルが重要な役割を果たしています。 モグラはほぼ土の中だけで生活する動物で、その生態も独特です。誤解されることも多い動物なので、多摩動物公園のモグラ展示「もぐらのいえ」では、その生態を説明するラベルを掲示したいと考えました。 しかし「もぐらのいえ」は、中に入った瞬間天井に張り巡らされたモグラの通路が目に飛び込んでくるため、説明ラベルには目を留めにくいようです。ここで生態を長い文章で説明してもきっと誰も読んではくれないでしょう。まず 考えたのは文字数を抑え簡潔に伝える手法ですが、その上に何かしら読んでもらうためのインパクトが必要だと考えました。 そこで生まれたのが「モグラ先輩」です。いろいろな人が抱いているモグ