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booksと原発に関するTakayukiN627のブックマーク (7)

  • カウントダウン・メルトダウン - 情報考学 Passion For The Future

    ・カウントダウン・メルトダウン ジャーナリスト船橋洋一が文芸春秋から出した福島第一原発事故ドキュメンタリ上下巻。全交流電源喪失から一旦の収束に至るまでを時系列で21章に分けて語る。大作だが、関係者の会話を中心として状況がまとめられているので読みやすい。そして緊迫感がある。 原発事故の前半で最も印象的なのが管首相のイライラ。中途半端に原子力の知識があったために、関係者に怒鳴り散らして、現場をかなり混乱させてしまった。誰しもイライラしていたわけだが一国の首相としては人格的に問題があったのが明らか。 「今、福島第一から撤退すれば、1号機から4号機、5,6号機まで全部爆発する。福島第一原発だけでなく福島第二原発も爆発する。」「日の領土の半分が消えることになる。日の国が成り立たなくなる。何としても命がけで、この状況を抑え込まないといけない。」 そして、事故を何度振り返ってもこの逃げられないぞ発言

  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日 - 情報考学 Passion For The Future

    ・死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日 福島第一原発の現場でそのとき何が起きていたのか。吉田昌郎所長をはじめとする事故現場の人々を取材して、生々しい証言を引き出し、修羅場の日々を浮かび上がらせる。むさぼるように読ませる内容だ。 「やっぱり、一緒に若い時からやってきた自分と同じような年嵩の連中の顔が、次々と浮かんできてね。頭の中では、死なしたらかわいそうだ、と一方では思っているんですが、だけど、どうしようもねぇよなと。ここまできたら、水を入れ続けるしかねぇんだから、最後はもう(生きることを)諦めてもらうしかねぇのかなと、そんなことをずっと頭の中で考えていました。」 現場では誰を現場へ突入させるかの判断を何度も求められていた。ベント作業のために誰が手動でバルブを開けに行くのか。サプレッションチェンバーの圧力がゼロになり爆発の危機が迫る中、誰が現場に残り、誰が退避するのか。命のかかっ

  • 3.11後の世界『線量計と機関銃』 - HONZ

    線量計と機関銃。ふたつは戦時と現在をまたいで同じ役割を果たしている。戦時中、機関銃は科学の発達により「誰でも簡単に大量殺戮が可能な」兵器として発明された。機関銃を背負った人々は誰でも簡単に、躊躇せず、敵を打ち負かす。専門的な技術を必要としない武器は、当時の人々に衝撃を与えた。 そして3.11後の現在。人は線量計を片手に取り、原発と向き合う。かつて、エネルギーに関わる仕事は、炭坑で石炭を掘る人、蒸気機関車に石炭を入れる人、石油を採掘する人などに分業されており、それぞれ専門知識も必要であった。一方、原子力発電所は、1回核分裂を起こさせてしまうだけでいい。原発労働者は、「この線量までは被爆しても大丈夫」と、ただ線量計を持たされ、原子炉のそばに送り込まれる。 一見かけ離れた代物である線量計と機関銃。しかし、背後には置き去りにされた、「人間のわざ」を越えた破壊という共通点がある。このように、書が語

    3.11後の世界『線量計と機関銃』 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2012/09/24
    本当は、後始末やリスクのことを考えると、コストは莫大になるのだが、「エネルギー資源が乏しい国ではこれしかない」というスローガンのもと、どんどん推進していった。
  • 福島第一原発 ―真相と展望 - 情報考学 Passion For The Future

    ・福島第一原発 ―真相と展望 政府が"冷温停止"を発表した福島第一原発が、現実にはまだまだ危険な状態にあることを、米国の原子炉設計の専門家アーニー・ガンダーセンが語る。再び大きな地震に見舞われて、四号機の使用済み核燃料プールが崩壊したら東京も危ない、即座に逃げよ、という。 「大気圏内で行われた歴代の核実験で放出された量を合わせたほどの放射性セシウムが、四号機のプールには眠っています。原子炉は原子爆弾よりはるかにたくさんの放射能を抱えているのです。四号機の使用済み核燃料プールは、今でも日列島を物理的に分断する力を秘めています。」 そして四号機倒壊はないにしても、廃炉へ向かう作業にも大きなリスクがあることを指摘している。 「核燃料を取り出すためには、必要な技術を開発して作業に着手するまでに10年を、実行するのに10年ほどかかるのではないでしょうか。三基に溶け落ちた核燃料の塊が二つずつ、そして

    TakayukiN627
    TakayukiN627 2012/04/16
    その他のこの本の主張・三号機は水素爆発ではなく即発臨界 ・チェルノブイリを超える放射性物質の放出量・数年後に深刻に健康被害があらわれる可能性
  • 『100,000年後の安全』『チェルノブイリ・ハート』 - 情報考学 Passion For The Future

    放射能を考える映画2作をDVDで観た。 ・100,000年後の安全 [DVD] フィンランドの高レベル放射性廃棄物の最終処分場オンカロ建設のドキュメンタリ。 フィンランドでは原発からでる放射性廃棄物を、南西部のオルキルオト島の地中数百メートルにつくった施設に詰め込んでいき、22世紀になって一杯になったら、穴をすべて埋め戻して入口を封鎖するというのが"最終処分"の計画である。何億年も変化がなかった土地なのでおそらく安全だろうという考え。埋めた廃棄物の放射線が人類にとって安全なレベルになるのは10万年後。 過去を振り返ると現生人類の祖先がネアンデルタール人と共に暮らしていたのが10万年前くらいである。人類のこれまでと同じだけの期間、どうやって「ここは危ないから掘り返すな」と未来人たちに伝えることができるかを考えることが、オンカロの設計者たちの責務だ。それが作のテーマ。 10万年後へのメッセー

    TakayukiN627
    TakayukiN627 2012/03/06
    100年か200年くらいのエネルギー確保のために、10万年間の安全に対して責任を負うはめになるというのは割に合わないという計算がよくわかる作品である。
  • 光は闇より出でて、闇より暗し -『ヤクザと原発 福島第一潜入記』 - HONZ

    おどろおどろしいタイトルがついているが、語り口は軽妙。しかし書かれている内容は、やはり恐ろしい。オビにも書かれている通り、命懸けのノンフィクションだ。 書は、福島第一原子力発電所に作業員として潜入し、その内部の実態を明らかにしたルポルタージュである。メインは福島第一原発への潜入取材なのだが、その入口と出口の取材相手として暴力団が鎮座する。表社会と裏社会は、文字通りの表裏一体。それらが接する界面のような場所が、書で描かれている世界だ。 著者は暴力団専門ライターとしても名高い、鈴木 智彦氏。HONZの定例会で過去に何度か話題になった人物でもあり、僕も著者の最近の作品には大体目を通している。 きっかけは、暴力団の取材中における何気ない世間話である。「原発は儲かる。堅いシノギだな。」そんな一言に興味をもった著者は、福島第一原発・通称1Fで働くことを決意する。しかし、ここからが大変だ。 簡単には

    光は闇より出でて、闇より暗し -『ヤクザと原発 福島第一潜入記』 - HONZ
  • 『これからどうなる海と大地』 週刊朝日9月2日号「ビジネス成毛塾」掲載 - HONZ

    これからどうなる海と大地―海の放射能に立ち向かう 著者は40年以上にわたり、原子力発電所による放射能汚染と漁業への影響について警告を発しつづけてきた。東京海洋大学の名誉教授である。大震災直後から無数にあらわれたニワカ原発問題専門家ではない。今回の原発事故では多くの原子力関連の学者たちが馬脚をあらわしただけでなく、門外漢の経済学者や経営者までもが専門家を気取っていて気味が悪い。 書『これからどうなる海と大地』は「ラッセル=アインシュタイン宣言」の一部を引用している。この宣言は1955年に哲学者のラッセル、物理学者のアインシュタインや湯川秀樹などが核兵器廃絶を求めた宣言だ。このなかで「専門家の見解は、個々の専門家自身の知識の広さにだけ左右され、したがって最も多くを知る人が最も悲観的になっている」としている。 ところで、書の著者は「人と魚と水の関係」を研究する学者だ。原発だけでなく火力発電所

    『これからどうなる海と大地』 週刊朝日9月2日号「ビジネス成毛塾」掲載 - HONZ
    TakayukiN627
    TakayukiN627 2011/08/29
    専門家の見解は、個々の専門家自身の知識の広さにだけ左右され、したがって最も多くを知る人が最も悲観的になっている
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