そもそも、データに基づいてビジネスの意思決定をする文化が根付いている日本企業がどれだけあるだろうか。「データ活用の民主化」などといわれることもあるが、まずはデータ分析の文化を多くの企業に浸透させねば、職業としてのデータサイエンティストは成り立たないだろう。 授業では、機械学習のモデリングを自動化する技術である「AutoML」(Automated Machine Learning)などの登場で「近い将来データサイエンティストが不要になるのでは」という声も上がった。 しかし、実際にデータサイエンティストとして活動する講師は、自動化ツールの台頭にそこまで悲観的ではないようだった。これまで述べてきたように、データサイエンティストが行う業務は幅広い。モデルの特徴量作成やパラメータ調整などを自動化できれば他の作業に時間を割けるし、多くの人がデータ分析に触れる可能性が広がると考えれば、こうした動きはもっ