前回悪ふざけが過ぎた気がしたので、しっかりめの感想を書いておきたくなった。総評ではなく特に印象に残った点のみ深堀りし、羅列します。(※ネタバレあり) 1. 遠くにぼやけて映るテレビ、近くでくっきり見えるテレビ早織視点の第1章では、画面奥のリビングのテレビに映る、ドッキリを仕掛けられ驚くぺえの姿は誰か分からない程ぼやけている。それが3章の湊視点ではカメラはテレビに寄り、フォーカスがしっかりと合う。 湊のクラスでは友人の依里がドッキリと称したいじめの標的になっている。 早織にとっては性的マイノリティという存在も、ドッキリ=いじめられることも、遠い世界の、自分とは関係ないこと。ヘラヘラとぺえのリアクションのマネまでして、お気楽だ。 でも性的指向に悩み、友人の様にいじめられる不安を抱えている湊にとっては今直面していること。テレビに映るぺえの姿を他人事として笑えない。 その対比をこんな風にカメラ位置