先日食品添加物の話をしました。スキが0でなかったので需要はあると判断したのもありますが、一番は自分が語りたいので、今回は前の記事にも登場した人工甘味料「ズルチン」についてご紹介。 まだの方は前回の記事も読んでみてください。 ズルチンとはズルチンという名前、いかにもおどろおどろしいですが、戦後まもない日本では大衆に広く受け入れられている甘味料でした。砂糖の250倍甘く、比較的簡単な構造を取るため安価で製造も容易いことから、ぜんざいなどの和菓子や飲み物なんかに当たり前のように使われていました。その甘さは砂糖によく似ており、苦味などもほとんどなかったとのこと。その上非糖質系の甘味料ですからカロリーも0。 唯一の弱点として水には溶けにくかったようなので、ズルチンが使えないものに対してはサッカリン (現在も認可されている甘味料です) が使用されていたようです。 ズルチンの構造式。学生でも化学薬品から