公正な取引のために「下請法」を知ろう 下請法とは、大規模な親事業者から、小さな下請事業者を守るための法律です。両社の取引が公正に行われるよう、そして下請事業者の利益を保護するために定められたもので、正式名称は「下請代金支払遅延等防止法」といいます。 たとえばこんなとき、下請事業者を守るのが下請法です とある中小企業が大企業から、ある取引を持ちかけられました。中小企業は、この取引を成功させたことにより、安定した経営を実現することができました。 ところが、ある日を境に取引先の大企業から「これからも取引を続けたければ、この商品を購入するように」と言われたり「代金の支払いを3ヵ月後にしてほしい」と言われたりするようになりました。 重要な得意先からの無理な要求にどう応える? 本当は必要のない商品を購入したくないし、代金ももっと早く支払ってほしい。けれどもそれを伝えて、もしこの大企業からの取引がなくな