デザインが価値を発揮する領域は、ますます広範囲になってきている。経営、事業、構造、組織——。さまざまなファクターが複雑に絡みあった難題にこそ、デザインの力が求められている。 そんな中、「問い」にデザインを応用するのがミミクリデザインCEOの安斎勇樹氏だ。資生堂のビジョン浸透にや京セラの新規事業創出、シチズン時計のインナーブランディングなど、数々の集団の創造性を引き出し、複雑な課題解決をファシリテートしてきた。 他方で、東京大学大学院情報学環特任助教としてワークショップデザインやファシリテーションを研究する研究者としての顔も持ち、研究と実践を行き来しながら、方法論を日々アップデートしている。 問いを投げかけ、私たちの頭のなかに凝り固まった「常識」を解きほぐすことで、ボトムアップ型の学びとアイデアの創発を生み出す。2020年6月にはその方法論を、『問いのデザイン-創造的対話のファシリテーション