この連載の第1回はインテルのプロセッサーロードマップであった。第1回ではCore 2からスタートということで、それ以前のプロセッサーについては触れていなかった(第22回でも多少触れている)。1年以上延々とロードマップを書き続けて、やっと一巡した感があるので、今回からしばらくは古い製品をまとめて解説していきたいと思う。 i4004から始まったインテルプロセッサー i8080でx86の基礎が固まる 1971年に登場した、インテル最初のプロセッサーである「i4004」については、聞き覚えのある方も多いだろう。当時ビジコン社から出向の形でインテルに出向いた嶋 正利氏が設計に携わった、ということでも有名である。i4004は4bitのCPUで、アドレス12bit/データ8bitながら外部バスは4bit幅で、これを時分割多重で出力するという、ある種ものすごい設計になっている。 ここまでしたから16ピンD
高性能化を重視した486世代 派生品も多数登場 これに続いて、1989年4月にリリースされたのが「i486DX」(i80486DX)である。386世代は複雑になった命令体系を、マイクロコードを利用することで効果的に実装できたが、そのためにどうしても処理が遅いという問題が出てきた。そこでi486DXはマイクロコードの利用率を減らし、主要な命令はすべてハードワイヤード(物理的な回路で実装)とすることで高速動作を実現したものだ。 i486DXの製品は当初、1μmのCMOSで製造され33MHz動作だった。1991年には0.8μmプロセスに移行し、50MHz動作の製品がリリースされる。これに続き1992年には、倍速動作で66MHzをサポートした「i486DX2」がリリースされ、さらに1994年には、0.6μm biCMOSを使って100MHz動作を可能にした「IntelDX4」もリリースされる。 ま
486くらいまで来ると書くことが無くなってくるなぁ 486ではCPU内部に8KBのキャッシュを持っている(386DXは4Kbytes)。また、数値演算プロセッサ(コプロ)内蔵というのが非常に嬉しい。 馬鹿高いコプロ買わなくていいもんね。 50MHz版があったが、VHFに相当する周波数で駆動できるマザーもメモリーも少なく、その性能を引き出すのは大変だったと聞いている。もっともこの頃のPC‐9801は486 16MHzあたりでうろうろしていたので私には関係ない話であった。 CPUにヒートシンクだけでなくファンを付け出したのはこの頃から。 ・・・・なんて想ってたら、数値演算プロセッサ内蔵の486DXに対して、数値演算プロセッサを取り除いたモデルが486SX。 要するにコプロ部分が不良品のDXを売るために作ったモデル(噂) 確かに安いんだけど、FPUが欲しければ487SXを買えってのは、intel
巨人インテルに挑み続けてきたCPUメーカー、米AMDの存在感が増している。2019年から2020年にかけて、主要パソコンのCPUとして返り咲いた。なぜAMDは復活できたのか。AMDの技術面の強みから米インテルの対抗策まで、その理由を解説する。 AMD復活の立役者は2019年に投入した新設計のCPUアーキテクチャー、「Zen」だ。AMDは2011年に突入したスランプからの脱出に成功する。Zenアーキテクチャーが市場で支持されたのはなぜか。新設計の深層を見ていこう。 Zenアーキテクチャーの基本的な構成は、4命令/cycleで動作する対称型のデコーダー、そして4命令分の整数演算ユニットと同じく4命令分のベクター演算ユニット、2つのLoad/Storeユニットに対して10命令の同時発行が可能な構成になっている。昔のAMDのアーキテクチャーをご存じの方なら、K7/K8/K10と続いた3命令/cyc
さて、アセンブリ言語について説明したので、せっかくなので機械語についても説明しておこう。 機械語(マシン語、machine language)は、アセンブルが終わったあとの、バイト列のことを指す。 正直な話をすると、機械語の知識が役立つ場面はあまりない。 アセンブリ言語の知識は、色々な場面で役立つ実用的で重要な知識であることは間違いないが、 それと比べると、機械語への理解は、そんなに必須ではなくて、知ってたからと言って辛い場面でサバイブしやすくなるということは特にない。 自分でアセンブラやリンカ、デバッガを作る人には重要な知識だが、OSを書く場合ですら機械語の知識が役立つ場面はほとんど無いだろう。 それでもせっかくなので解説しておこう。 正しく理解できれば、「機械語も単なるバイト列で特別なことなんか何もない」という感覚が身に付けられるはずだ。 まあよくわからなければ飛ばしてもらって構わない
Appleは11月11日、一般的なパーソナルコンピューターよりも「iPhone」向けに近いチップを初めて採用したMacを発表した。13インチ「MacBook Pro」と「Mac mini」「MacBook Air」の3機種だ。それだけでもテクノロジーファンにとっては刺激的なことだが、今回の自社開発チップの採用は、Macを購入するかどうかに関係なく、今後の業界の動向を示す兆候でもある。Appleは、数年をかけて、自社のコンピューターの頭脳を変えると語ってきた。発表されたばかりのマシン群を皮切りに、自社開発チップに全力で取り組んでいく考えだ。 ほとんどの人は、Macコンピューターの小さなチップに変更が加えられたことに関心はないかもしれないが、このことはAppleだけでなく、テクノロジー業界にとっても大きな変化を意味する可能性がある。この14年間、Appleは自社のノートブックとデスクトップコン
Intelの第10世代Coreプロセッサを搭載したMacBook Pro (13-inch, 2020)のCPUベンチマークのまとめです。詳細は以下から。 Appleは現地時間2020年05月04日、全てのモデルでMagic Keybordを採用し、Intelの第10世代Coreプロセッサや最大32GBのメモリを搭載可能な「MacBook Pro (13-inch, 2020)」を発売しましたが、同モデルのレビューと共にベンチマークスコアが掲載され始めたのでまとめました。 Appleからレビュー用のMacBook Pro (13-inch, 2020)を受け取ったSix ColorsやRedditユーザーのGeekbenchによると、AppleはMacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)同様、MacBook Pro (13-inch, 2020)の上位モデルとな
Intel expresses 10-nm and 7-nm confidence in investor Q&A(The Tech Report) 第39回Nasdaq投資家向けカンファレンスで、IntelのMurthy Renduchintala氏が同社の10nmプロセスの計画の進行と、離陸した7nmプロセスの計画について話した。 まず10nmプロセス 時期については来年2019年に大量生産に入ると述べている。これ自体はいろいろな意味でそれほど意外性のある話でもない。 より興味深いのは10nmプロセスが目指すスケーリングの話で、10nmプロセスのスケーリングの目標は2014年に計画していたものと変わらず、14nmプロセス比で2.7倍の密度を目指すと述べている。 Intel 10nmプロセスについては、イールドの改善のため、スケーリングの度合いを緩めるといった話が出ていたが、今回のMur
ニュースで報じた通り、Intelはここにきて「第8世代Core」のラインアップを拡充した。ノートPC向けとデスクトップPC向けの両方で製品が追加されている。 まずデスクトップPC向けからラインアップを掘り下げていこう。 これまでリリースされていた第8世代Core製品は、Core i7-8700KおよびCore i7-8700、Core i5-8600K、8400、Core i3-8350K、8100で展開していた。選択肢に乏しかったことはもちろん、上位、下位のモデル間での価格差もやや大きく、ハイエンドを目指すユーザーには良かったが、一方でそれよりもコストを抑えたい場合は予算とマッチする製品選択が難しかった。 また、下位モデルを用いてコストを抑えようとしても、チップセットがハイエンドのIntel Z370のみだったため、ややオーバースペックという印象もあった。今回のラインアップ拡充では、この
CPUのごった煮状態!新しい「第8世代Intel Coreプロセッサー」まとめ2018.04.06 12:30109,769 かみやまたくみ 第8世代Intel Coreプロセッサーが難しくてよくわからんと感じるのも無理からぬことです。2017年10月に、私はこの第8世代Coreプロセッサーを「紛らわしいフランケンシュタインのようなモンスター」と呼びましたが、それは今でも当てはまるのですから。「第8世代Coreプロセッサー」とは、その言葉のもとに一括りにされてしまったマイクロアーキテクチャたち(※)のこと。第8世代Coreプロセッサーの情報は、7カ月にわたって少しずつ伝わってきました。 ※マイクロアーキテクチャ:CPUなどのマイクロプロセッサの電子回路設計 そして、2018年4月3日、また別のプロセッサーたちが発表され、CPUのごった煮状態に。じゃあ、解明してみましょうか、そのすべてを。
CPU製造大手のAMDは、次世代マイクロアーキテクチャ「Zen」の概要を発表した。 次期ハイエンドCPUであるコードネーム「Summit Ridge」のパフォーマンスがIntelのCPUに肩を並べるレベルに達したことを明らかにしています。 Zenは完全に新設計のマイクロアーキテクチャで、ハイエンドからロークラスやモバイルSoCに向けて製品を出すことになるとのこと。Zenの設計思想は「パフォーマンスの向上」「スループットの向上」「省電力性能の向上」の3つ。 Zenは、現行CPUコア「Excavator」に比べて40%もクロックあたりの命令実行数(IPC)が向上。しかも、プロセスルールが28nmから14nmFinFETと格段に微細化したことで、消費電力減も実現しています。 現行モデルに比べて大幅な進化を果たしたZenによって、「(ライバルIntelとの性能競争の)舞台に帰ってきた」とペーパーマ
Intel486(インテルよんはちろく)は、インテルのx86系マイクロプロセッサで、386の後継製品である。 当初の名称は「80486」で、後に廉価版の「486SX」をラインナップに追加した際に、従来の80486を「486DX」と改名し、同時にそれらの総称として「i486」の商標を使うようになった。"i" を付けたのは、米国では番号だけの名前は商標権を取れない(登録できない)ためである。インテルが現在使用している名称はIntel486プロセッサ (Intel486 Processor) である。 概要[編集] 486DX2 チップ本体のクローズアップ 486は386の上位ないし後継のx86マイクロプロセッサである。基本的な命令セットは386と同様にIA-32と後に呼ばれることになったもので、BSWAPなどいくつかの命令の追加がある。 実装としては、性能向上を重視した全くの新設計である。他に
北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.) Intel Xeon E7 Broadwell-DE detailed; 15+ cores, 6TB DDR3 memory(Chiploco) "Broadwell-DE" SoC Xeon E7 is a Speichergigant(ComputerBase.de) ロンドンのイベントでIntelが将来のXeon E7 processorとなる“Broadwell-DE”について明らかにした。“Broadwell-DE”は“IvyBridge-EX”の置き換えとなる製品で、2014年末に登場する。製造プロセスは14nmで、メモリは最大6TBのDDR3に対応する。 Intelは現在使用されている“Haswell”コアのXeon E3-1200 v2の置き換えとして、
Core i7 4930K BOX 価格比較 ホーム > パソコン > CPU CPU Intel CPU > インテル(intel) CPU > インテル(intel) Intel CPU > インテル(intel) > Core i7 4930K BOX インテル CPU > インテル Intel CPU > インテル Core i7 CPU > Core i7 Intel CPU > Core i7 2013年 9月11日 登録 Core i7 4930K BOX お気に入り登録 82 最安お知らせメールが受け取れます ショップが販売価格を掲載するまでお待ちください 価格推移グラフ お気に入り製品に登録すると、価格が掲載された時にメールやMyページでお知らせいたします 価格帯:¥―~¥― (―店舗) メーカー希望小売価格:¥― プロセッサ名:Core i7 4930K/(Ivy Br
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