共働き世帯で重要な「家事の分担」が、かえって夫婦のもめごとを引き起こすこともある。特にそれぞれの家庭の習慣が出やすく、夫婦の意識がすれ違いやすい家事の一つが「食器洗い」だ。毎日の食器洗いを効率よく、ストレスなく進めるためにはどんな解決法があるのだろうか。 ある水曜日の午後8時。都内に住む周東(しゅうとう)夫妻は、そろってキッチンに立っていた。食器の鳴る音に混じって響く、2人の笑い声。妻の淑子さん(30)が洗った食器を渡すと、夫の祐大さん(29)はそれをふきんで拭き、食器棚へとしまっていく。結婚以来、すっかり体に染みついた習慣だ。 周東夫妻は、ともにフルタイムで働く2人暮らし。平日は、先に帰宅したほうが食事を作り、もう一方が食器を洗うという家事の分担をしている。今日は祐大さんが夕食を作ったから、食器洗いは淑子さんの担当。食器洗いの際は、食事を作った側がサポートに入り、食器棚にしまうまでを流れ