はじめに 筆者には「“1/fゆらぎ”なるものは気持ちいいんだって」という程度の知見しかなかったところからこの記事は始まります。連載第13回記事のネタ元になった半導体のアバランシェ現象から生成される乱数は1/fノイズらしく、その原因や生成過程は未知に覆われています。なんだかロマンを感じますよね。 そんなつもりになってネットを眺めていると、1/fゆらぎは大自然の営みに関わっているとか、スケールは全地球規模とか全宇宙規模にも収まらないとか、勢いよくネットに情報を提供されている方も見かけます。何はともあれ、1/fゆらぎは人を引き付ける魅力を持っているのでしょうね。 本稿は、1/fゆらぎをより現実的なアイテムに落とし込んで、誰でも手軽に1/fゆらぎを体感してもらおうという意図で企画しています。具体的には、一般的な家庭用の扇風機をArduinoとソリッドステートリレーで制御して1/fゆらぎの風を作る簡