「Jリーグは監督が持ち回りで、良い監督が足りない。でも、それ以上にGMやダイレクターの人材が足りない」 それは日本サッカー界にある深刻な嘆きである。 実務経験のないGMや名前の通りがいいだけのダイレクターが、監督・選手を含めた現場を司るポストを任される。こう言ったらなんだが、簡単にできるはずはない。彼らは論理的な査定や評価ではなく、人脈と言えば聞こえはいいが、個人的な交友関係や代理人から持ち込まれた人材から監督や選手を選ぶ。場当たり的になるし、一貫性もないのだ。 もちろん、偶然がはまってうまくいくことはある。それがサッカーというスポーツの面白いところでもあるだろう。しかし根拠がないものは、どこかで行き詰まる。失態を積み重ねていくと、クラブのエネルギーはスカスカになる。タイトル争いから脱落し、有能な選手は離れて、降格など最悪の事態にもつながる。結果は雄弁で、負の連鎖だ。 では、改めてGMやダ