利用が低迷するJR芸備線備後庄原―備中神代間(広島県庄原市、岡山県新見市)の存廃を沿線自治体と話し合うため、JR西日本が再構築協議会の設置を国に要請する方針を固めたことが1日、分かった。再構築協議会は10月から始まる新制度で、国も参加して鉄道事業者と自治体が存廃を協議する。
中国・チベット自治区ラサの学校で、授業を受ける子ども。政府主催のメディアツアーで(2021年6月1日撮影、資料写真)。(c)Hector RETAMAL / AFP 【2月7日 AFP】国連(UN)の特別報告者は6日、中国政府がチベット人の子ども約100万人について、家族から引き離し寄宿学校に入れ「強制的に同化」しているとの報告書を公開した。 報告者は、教育制度を通じてチベット人を文化的・宗教的・言語的に同化させようとする中国の政策に警鐘を鳴らしている。こうした寄宿学校は増加しているという。 報告者は共同声明で、「チベット人の子ども向け寄宿学校が近年、多数派の漢族に同化させるための大規模な強制制度として機能しており、懸念している」と述べた。こうした学校での教育内容は、漢族の文化が中心となっているという。 チベット人の子どもはチベット語で親や祖父母とコミュニケーションを取れなくなっており、同
中国で開かれていた5年に1度の共産党大会は、22日に閉会し、今後5年間、党を率いる中央委員に習近平国家主席が選出され、党トップとして異例の3期目入りが確実となりました。一方で、序列2位の李克強首相は新しい中央委員に選ばれず、最高指導部に留任しない見通しになりました。 今月16日から始まった5年に1度の中国共産党大会は、最終日の22日、閉会式が行われ、国営の新華社通信は、閉会後、今後5年間、党を率いる205人の「中央委員」の名簿を伝えました。 この中には習近平国家主席が含まれていて、現在69歳の習主席が「68歳で引退する」という慣例を破って選出されたことで、党トップとして異例の3期目入りが確実になりました。 一方で、序列2位で現在67歳の李克強首相は新しい中央委員に選ばれず、最高指導部に留任しない見通しになりました。李氏の後任の首相は、来年の全人代=全国人民代表大会で決まるため、それまでは首
新型コロナウイルス感染症の拡大抑止に向けてバリケードを設置する作業員=29日、中国・深セン市/David Kirton/Reuters 香港(CNN Business) 中国南部の深セン市で29日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために、世界最大級の電気街「華強北」のロックダウン(都市封鎖)が始まった。 深センの中心街、福田区の中で、華強北など3地区が4日間ロックダウンされる。住民は毎日の検査を義務付けられ、それ以外の外出は禁止。スーパーと薬局、病院以外の事業所はすべて閉鎖され、レストランの営業はテイクアウトのみに制限される。 深センで30日に確認された感染者は35人で、このうち11人が無症状だった。 市内で数十地区が「高リスク」に指定された。SNSに投稿された動画には、集合住宅の住人が外へ出ないよう、周囲に設置された金属製の壁が映っている。上部に有刺鉄線を張った壁もある。 同市の羅湖
中国で教育改革「双減」政策(宿題と塾の二つを削減し、受験過当競争を緩和し、子供たちに対する圧力を緩和する政策)が今年7月に打ち出されてから4か月がたった。「塾禁止令」と言われる衝撃の政策だっただけに、前編記事『習近平、「塾禁止令」の衝撃…! 中国「あれから4ヵ月」で起きていた“ヤバすぎる現実”』ではその影響で塾が大量閉鎖したり、雇用崩壊している様子をレポートした。しかし、本当に大変なことになるのはまさにこれから。じつは習近平は「大量ブルーカラー化」というものを目指しており、教育改革はその序章に過ぎないというのだ――そんな衝撃の実情についてレポートしていく。 中国で起きた「衝撃の結末」 11月13日から、好未来、新東方、高途教育、学大教育、網易有道といったオンライン教育企業がつぎつぎと、国内の幼稚園および義務教育段階(K9)の学科の塾・校外学習支援ビジネスからの撤退を宣言した。 さらに、好未
清朝が瓦解し、中華民国が成立したものの、軍閥混戦と、「土匪(武装した土着盗賊)」による襲撃が頻発した100年前の中国。その歴史を、編年式の権力史や革命史ではなく、塗炭の苦しみを味わう庶民の目からどう描くか。これまで林耀華『金翼』(1944年)のような社会学の古典的名作はあった。現代作家の余華は、8年ぶりとなる新作長編小説『文城』において、群集劇風の民間故事の形式でこの難題に挑んだ。 余華といえば、『活着(活きる)』『兄弟』などの長編がロングセラーとなり、多くの国民が主人公に自分の実人生を投影させてきた。本作ではこれまで扱わなかった時代に、新たな登場人物を造形した。農村社会の生活倫理に根差した、起伏に富んだ情欲世界を、複雑で重層的なストーリー展開で活写した。伝統的伝奇文学と魔術的前衛文学を兼ね備えた味わいだ。 黄河北辺の富農の林祥福のもとを、長江以南の「文城」から来たという阿強・小美兄妹(実
「新型コロナウイルスは、封じ込める事が可能である」と、身をもって体験した。 私が住む中国の人口850万都市・南京市では一時、感染者の総数が93人に上った。しかし、南京市発表によるとその後、全員が退院し、死者はゼロ。地理的に武漢に近い地域でありながら、南京はどうしてここまでウイルスを封じ込める事ができたのか。中国への入国者を感染の有無に関係なく防護服を着せて、ホテルで隔離……。AIロボットが薬を運ぶなど、SARSを教訓とした病院……。そして、市民の協力……。賑わいと「安心」が戻ってきた街に出て、最前線で見えない敵と戦い続けた人たちを取材した。 ●南京の徹底した隔離政策 2ヶ月間で感染者93人、死亡者ゼロ 日本人である私は南京市で、中国人の妻と共に番組制作会社を経営している。 1月下旬、新型コロナウイルスが中国全土で感染拡大し始めると、南京市は直ぐさま市民の移動制限を開始し、日本出張から帰国し
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