アニメに社会問題をいかにして持ち込むか。そんなことをふと、考え込んでしまうことがある。「いやいや、アニメを見ているときくらい、現実のめんどくさいことを忘れたくないですか?」なーんて物言いもわかるんだけどさ。というか、ワタクシもそういう気分のときはありますけれど。でもやっぱり、今、自分たちの生きている社会の抱えた問題がまったく反映されていないような作品ばかりだと、それはそれで寂しいじゃないですか。つうか、「機動警察パトレイバー 2 the Movie」っておもしろいでしょ!? ああいうアニメがもっと見たくない!? 見たいよ~~~~~!! ……ってな話の流れで、「ぼくらの7日間戦争」を今回は取り上げるわけです。編集部に無理を言って試写に行ったんですけども、正直、おっかなびっくりなとこはあったんですよ。1988年に公開されて大ヒットした実写映画版ですら、原作小説にある当時の時勢を反映した学生運動