内藤忍の資産設計塾・実践編が発売されたので、早速購入して読んでみた。前作の内藤忍の資産設計塾と内容はほとんど変わらないので、前作を読んだ人はあえて購入する必要はないかなと思う。 内藤忍の資産設計塾の問題点、にも書いた点は引き続き残っている。今回は、新たに沸いてきた疑問を書いてみることにしよう。 そもそもアセットアロケーションは、まずリスク許容度を設定し、各資産(例えば国内株式、国内債券、外国株式、外国債券)の過去のリスク(標準偏差で表す)から、各資産の相関関係に基づいて、期待リターンが最大化するように各資産の割合を決めていく(詳しくはアセットアロケーションの基本を参照)。もちろん、いくら計算上の期待リターンが最大化するとはいっても、標準偏差や相関関数の誤差も考えて、あまり極端な配分にせず、ある程度ファジーに分散することが必要であろう。 ところが、内藤忍氏は、「厳密なアセットアロケーションの