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ブックマーク / mickmack.hatenablog.com (1)

  • 主義者のジレンマ - ミックのブログ

    山崎朋子『サンダカン8番娼館』を読了しました。いや面白かった。40年近い時の流れを感じさせない名作です。 書の主題である売春については、また改めて正式に取り上げたいと思いますが、書にはそのほかにも面白いところがいくつもある。特に印象的だったのは、歴史学者や民俗学者という職業の持つ困難についてでした。 一般に、歴史学者にとって業績をあげる方法は二通りあります。誰も見たことのない史料を発掘するか、ありふれた史料から新しい解釈や理論を生み出すか、です。前者がフィールドワーク型、後者がアームチェア型です。後者の方が華麗で奇抜な芸当を披露するため、脚光を浴びることが多いのですが、独創的な発想と強力な理論構築力が必要なので、純粋にこのタイプという人は少ない。多かれ少なかれ、歴史学者は前者のタイプを兼ねます。だからみんな「新発見」の発掘に血眼になる。著者の山崎さんも、がちがちのフィールドワーク型です

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